算数授業を子どもと創る 授業を変える言葉とかかわり方

森本 隆史 著/140ページ /A5

教科書にある問題文を読み、できる子に発表をさせ、教師が説明をする……
この型に当てはめていけば、45分の授業は過ぎていきます。しかし、こんな授業では子どもたちの学力差は開く一方。
目の前の子どもたちを笑顔にしたいと願う先生方に向けた、言葉とかかわりを大切にした、子どもと創る算数の授業の取り組みをまとめました。
はじめに 1

1章 かかわり方を変える 7
 1 言葉によって人の反応が変わることについて考えてみる 8
 2 “形式”よりも“意味”を大切にする 10
 3 子どもにそのときの気持ちを尋ねてみる 13
 4 「対話」を生まない教師の言葉があることを知る 16
 5 「困っている子ども」を大切にしていく 19
 6 子どもから「わからない」という言葉を引き出そうとしてみる 21
 7 子どもの様相に合わせて使う言葉を増やしていく 23
 8 子ども同士をつなぐことを意識してみる 25
 9 教師が説明すると子どもたちはどうなるかについて考えてみる 27
 10 教師が説明をするのではなく子どもに話しかけてみる 30
 11 何度言っても伝わらないときはその子どものやる気を価値付ける 32
 12 多くの子どもたちに気を配ったり気を遣ったりする 34
 13 発表者と聴いている子どもの両者へ言葉をかける 36
 14 子どもたちのせいにせず自分を振り返ってみる 38
 15 教師も「わからない」と言ってみる 40

2章 授業の型を変える 41
 1 子ども同士の人間関係を考える 42
 2 かわいい子どもたちに自由に交流をさせてみる 44
 3 子どもたちが困るタイミングについて考えてみる 47
 4 “型”よりも“子ども”の方が大切だということを思い出す 49
 5 「ペア学習」を仕組むタイミングと教師の意図について考えてみる 51
 6 ノート指導は子どもたちへの“言葉かけ”を考えてみる 57
 7 授業を途中でとめ"続き”を考えてノートに書かせてみる 62

3章 教材を変える 67
 1 教師も“算数を楽しむ”という思いで変えてみる 68
 2 形や数値を変えて考えてみる 70
 3 観点を変えて考えてみる 72
 4 付け加えて考えてみる 74
 5 学年を越えて考えてみる 77
 6 答えがいくつもある問題をつくる 79
 7 答えがたくさんあるように見えて1つしかない問題をつくる 81
 8 答えがない問題をつくる 83
 9 問題の提示の仕方を変える 85
 10 子どもの言葉から問題をつくる 87
 11 かくし方を考えてみる 91
 
4章 展開を変える 93
 1 ある場面でその先がどうなるかを考える 94
 2 子どもたちが何を考えているのかわからないときは…… 98
 3 「調べましょう」ではなく、考えるきっかけをつくる 102
 4 子どもたちに根拠を尋ねることも大事 106
 5 「きまりが見つかった人?」とは言いたくない 110

5章 授業を変える 115
  5年「三角形の面積」の授業改善記 116
 1 はじめての実践 「発問を変えてしまい失敗」 121
 2 2回目の実践 「なかなか本題に入れない……」 124
 3 3回目の実践 「子どもの問いは生まれたが……」 133

おわりに 137
著者紹介 139