その子は、なにを描こうとしたのか?

岡田 京子 著/106ページ/B5変判
本書は、40名を越えるさまざまな人(幼稚園生、小学生、中学生、大学生、留学生、いろんな国の人たち、地域の人たち、図画工作教育関係者、保護者、いろんな仕事の人など)と、子供の絵を見ながら「子供がどんなことを感じ、考え、思い描きながらその絵を描いていったか」をみんなで想像し探っていった旅の記録である。自分でなにかを考え、それを表現してみるということ。そしてそれを受け取ることを通して、思いがけず見つかる自分自身へのまなざしや「世界」への理解。さぁ、子供たちの絵から、あなたはなにを見る?

本書では、基本的に一つの作品に対して、

前半・後半に分けて2つのグループによるトーク

(1 トークにつき6ページ×2グループ)を収録しています。

同じ作品でも、見る人によって見方や考え方はこんなに違う。

ご自身の属するコミュニティやそのグループの性質ならではの

発言もたくさん飛び出します。いろんな視点を眺めつつ、

「自分ならどう見るかな」と考えてみていただけたら、

きっと楽しくなってくるはず!

作品1

 幼稚園の子供たちと、絵を見る

 地域の人たちと、絵を見る

作品2

 中学生たちと、絵を見る

 留学生と、絵を見る

作品3

 図画工作教育関係者と、絵を見る

 いろんな国の人と、絵を見る

作品4

 小学生の保護者と、絵を見る

 大学生と、絵を見る

作品5

 いろんな国の人と、絵を見る

 小学生と、絵を見る

作品6

 いろんな仕事の人と絵を見る

「子供の作品を見ることは楽しい。

先生方にとって、得ることがたくさんあるようだ。

子供の絵をみんなで見るということは、

子供にもっと目を向ける、子供が幸せになる一つの方法なのだと思う。

では、他の人たちはどのように子供の絵を見るのだろう。

子供の絵を見ることが、その人たちにとって、どのような意味や価値をつくりだすのだろう。

私は、いろいろな年代のいろいろな立場の人と子供の絵を見たいと思った。

そして、絵を持って、旅に出ることにした。」

――(introduction「絵を持って、旅に出ることにした」より)