新教科誕生の軌跡

吉冨 芳正著/田村 学著
生活科をつくった先人たちの証言や当時の公文書をもとに、戦後の我が国の教育の変遷のなかで新教科が生まれた経緯をまとめた1冊。
はじめに 第1章 温故知新─生活科はどのようにして誕生したか  1 生活科の背景となる教育の思想や実践「前検討段階」  2 小学校低学年教育への着目「揺籃段階」  3 新教科研究の提言と合科的な指導の推進「第一次検討段階」  4 新教科へ向けての本格的な検討「第二次検討段階・前期」  5 生活科の新設「第二次検討段階・後期」  6 生活科の実施に向けて「準備・実施段階」 第2章 生活科の成功を支えたもの  1 生活科の検討の一貫性・継続性と体制  2 生活科の成功につながったと考えられる要素 第3章 教育の歴史が動くとき―生活科新設の軌跡  インタビュー1 新教科「生活科」の根源 高岡浩二  インタビュー2 戦前と戦後をつないだ合科・総合 吉武弘喜  インタビュー3 合科的な指導にとどまらず、なぜ新教科を目指したのか 廣瀬雅哉  インタビュー4 生活科は大丈夫だ、決して一〇年でなくなりはしない 宮本三郎 第4章 生活科を充実・発展させるために     ─生活科が生まれた経緯とその理念をこれからに生かす  1 小学校低学年に誕生した生活科の理念  2 内容選択の具体的な視点の生成過程  3 新しい生活科の原理と構造 第5章 生活科の授業を充実・発展させるために  1 子どもの知的好奇心  2 体験活動と言語活動の充実  3 思考力・判断力・表現力等の育成  4 子どものよさを見取り生かす生活科の指導と評価  5 教材研究のポイント  6 子どもの発達をつなぐ「スタートカリキュラム」  あとがき