白石範孝の国語授業の教科書
白石 範孝著
はじめに第一章 こんな国語の授業していませんか?多くの国語授業に見られる風景論理的に思考するために必要な10のこと新旧学習指導要領はつながっている!ぶつ切りの国語授業国語の基礎は「用語」「方法」「原理・原則」「問」「聞」の部首は「もんがまえ」?コラム 誤解しないでください第二章 文学作品の授業文学作品では因果関係がわかれば……授業の最初はとにかく読む!10の観点で作品をまとめてみよう文学作品の10の観点(1)「時・場所」文学作品の10の観点(2)「登場人物」文学作品の10の観点(3)「中心人物」文学作品の10の観点(4)「語り手」特別講義(1)「ちいちゃんのかげおくり」の語り手文学作品の10の観点(5)〜(7)文学作品の10の観点(7)「三部構成」文学作品の10の観点(8)「お話の図」文学作品の10の観点(9)「一文で書く」文学作品の10の観点(10)「おもしろさ」「逆思考の読み」で因果関係をとらえる誰の言葉ゲーム主題に迫る高学年は物語の二面性に気づかせたい三段階の読みと突き抜ける読み「くじらぐも」の学習課題特別講義(2)「やなまし」の授業コラム 「授業時間が足りない」という先生へ第三章 説明文の授業説明文でとらえることは「問いと答え」低学年には段落・文・主語の意識を持たせる中学年は「何が・いくつ・何のために・どうなった」高学年では要旨を読む説明文の10の観点題名から「問題」をつくる!形式段落の仲間分けをして文章構成図に意味段落や三部構成では主語連鎖を見つけよう!問いと答えは切り離せない要点のまとめ方のポイントは三点特別講義(3) 要点をまとめてみよう説明文の基本文型「頭括型」「尾括型」「双括型」「隠されている問い」に要注意!文章構成図から「具体と抽象」「要旨」もわかる抽象が出てきたら具体を探そう!「要点」「要約」「要旨」の違いがわかりますか?表を整理して、表を読もう!子どもがまとめた「たこたこあがれ」の表説明文でも三段階の読みが有効コラム 太郎くんと花子さん第四章 詩の授業詩は5つの観点で読み解く!詩は一つの言葉や文で驚きや感動を表現するもの題名から問いをつくって読む効果と技法をセットで教えよう!詩の論理を読むコラム 私も昔は……第五章 学級づくりと国語の授業国語は学級づくりの基本言葉は子どもを変える書くことで自分らしさを表現する子もいます筆圧を強くするためには塗り絵が最適一年生はとにかく黒板をノートに写させよう!全文試写をする前に教科書に○や△をつけよう!四年生からは四冊のノートを持つ日記は一週間に一回で十分!話す力を鍛えて自分らしく表現する子どもの身振りや表情をよく見よう!子どもどうしで論理的思考の訓練をおわりに