葛飾北斎の描いた富岳三十六景(富士山が見える様々な場所から描いた富士の絵の入った風景画のシリーズで36種発売後、人気のためもう10点が追加製作されて全部で46種類になった。)
●駿州大野新田 すんしゅうおおのしんでん(43)
大野新田は、東海道の原と吉原の間にあり、現在も静岡県富士市にその地名が残っている。
空気が張り詰めたところに見えるスッキリとした富士山。
ここは富士山の景勝地として古くより有名な場所である。
この付近には沼が多く、鷺(さぎ)などの水鳥もよく見かけられたようだ。
枯れ葦(あし)を山のように乗せられた牛と農夫らが夕日を背に家路をについています。
枯れ葦の形と連続性に、北斎の関心は向けられている。