杉森くんを殺すには くもん出版
作:長谷川 まりる、絵:おさつ
主人公・ヒロの再生の物語を通して、読者に、自分や近しい人々の心の問題とどう関わっていくべきか考える機会を提供する創作児童文学。
――「杉森くんを殺すことにしたの」
高校1年生のヒロは、一大決心をして兄のミトさんに電話をかけた。ヒロは友人の杉森くんを殺すことにしたのだ。そんなヒロにミトさんは「今のうちにやりのこしたことをやっておくこと、裁判所で理由を話すために、どうして杉森くんを殺すことにしたのか、きちんと言葉にしておくこと」という2つの助言をする。具体的な助言に納得したヒロは、ミトさんからのアドバイスをあますことなく実践していくことにするが……。
傷ついた心を、取りもどす物語