【高等学校の部】「コーダ」のぼくが見る世界――聴こえない親のもとに生まれて  紀伊國屋書店

作:五十嵐 大

第71回青少年読書感想文全国コンクール課題図書(高等学校の部)選定作品

【もし、親の耳が聴こえたら――なんて、想像もつかなかった。】

ときに手話を母語とし、ときにヤングケアラーとみなされて、コーダは、ろう者とも聴者(ちょうしゃ)とも違うアイデンティティをもち、複雑な心を抱えて揺れ動く。
日々の通訳、聴こえない親とのコミュニケーション、母語としての手話、手話歌や「感動ポルノ」との付き合い方、マイノリティとして生きること。作家である著者が、幼少期の葛藤や自身のなかにある偏見と向き合いながら、コーダの目で見た世界を綴る。

2024年9月公開映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」原作者の最新エッセイ集。

※コーダとは、Children of Deaf Adultsの略(CODA)で、聴こえない/聴こえにくい親のもとで育つ、聴こえる子どものこと。