緑肥を育て、米糠で微生物の働きを助け、有機物を土に返し地力でつくるお米です。
除草はジャンボタニシを活用しています。
昨年産米は10%値上げさせてもらって新米の販売を開始させてもらいましたが、おかげさまで年内早々に完売させてもらいました。昨年よりも大幅にお米相場は高騰しており、私どもの米も値上げさせてもらいました。
除草にジャンボタニシを利用していますが、それを補う人力による除草など、僅か1ヘクタールの狭い田んぼに必要な時間は一般栽培のお米の数倍になります。そのような米作りですので、お米の価値が上がることは私どもにとっては励みになりあり難いです。ご理解いただけると幸いです。
これまで自家産の鶏ふんと地元産の米糠を併用し肥料として土作りに使ってきましたが、昨年から鶏糞は止めて米糠のみとしました。田植え前の乾田時と、田植え後の水中に米糠を撒くことで微生物の餌とし、前年作の稲わらや、稲刈り後に育てた緑肥のソルゴーと共に分解、無機化してもらい地力となるイメージです。今年も3月下旬頃、トラクターで耕運できない田んぼの四角などをスコップで土を起こしました。かんたろうミミズがわんさか出てきます。昔はかんたろうミミズは沢山いて、うなぎ釣りの餌にしてたそうですが、今では他では見たことないぐらいレアなミミズです。有機物を分解する役目を微生物の他、かんたろうミミズも担ってくれてると思います。
鶏ふんを使わないことでこれまでより窒素成分が低くなるので収量は低下しますが、メリットも多くあります。実入り期稲が倒れるリスクや病害虫リスクは低減。野菜や果樹だと違いが分かりやすいと思いますが、風味良く日持ちが良い作物が育ちます。
先祖から受け継いだおよそ1ヘクタールの田んぼを管理しておりますが、稲作経営としてはごく小規模です。生産量の一割ぐらいは家族や身内で米を消費しております。 お客様の中には少しでも多く収穫して、少しでも安いお米を提供してほしい方もあると思いますが、自身や家族に食べさせたい米作りを優先したいです。還暦過ぎたので、9割の田んぼは他の農家に耕作を依頼し、家族で食べる分だけ作るという選択もあります。今のところ受け継いだ田んぼを自分で全て自身で耕作できてる事に幸せを感じておりますので、私が食べたい米ですが、皆様にも食べて共有いただけると幸いです。
4月の田植え直後は、ジャンボタニシによる苗の食害を警戒し、田んぼの水は浅水管理。昨年はちょっとやり過ぎで(田を干し過ぎ)食害は防げたけど、半分の面積の田んぼは雑草を増やしてしまい手取り草取りが大変でしたので今年は干し過ぎないように気を配りました。田んぼを干すと雑草優位となり、水が深いとジャンボタニシが優位となります。毎年のことながらこの駆け引きが難しいです。幼苗からジャンボタニシの気をそらそうと、今年は餌用に知人の山から筍を軽トラに一台分もらって粉砕して与えました。梅雨入り期ぐらいに手取り除草を終えました。空梅雨でして収穫時期まで晴天日が多く稲の出来は良かったです。今年も実入り期の7月に、ニガリとカルシウムを葉面散布しミネラル補給しました。海水のマグネシウムは米の食味にも良いとのことで、収穫前の仕上げと思ってて毎年行っています。
籾摺りを終えた玄米は色彩選別機「ピカ選」という機械で選別してます。
殺虫剤などは一切使用しませんので選別前の玄米には虫害による黒っぽい米などもあります。
石や籾などの異物も高精度にて除去されていると思います。
放射線測定は平成24年産より27年産まで行ってきました。
これまで放射性ヨウ素(I-131)、放射性セシウム(CS-134) 、放射性セシウム(CS-137)
3項目すべて「検出せず」でした。
検出下限値は1Bq/kg以下。
私どもは17年産より高知県による無農薬認証されてきましたが、
平成22年産を最後に高知県は農産物認証制度を廃止することが決まりました。
これを機に有機JASの認定を受けようと、
3月に有機JAS認定講習を受け、生産工程管理者の資格を取得しました。
しかし調べるほどに実際有機JASを取得するのは大変でした。
記録や書類の事務管理が増し、また私どものように米7反分程度の販売料では
事務管理や手数料が販売量にたいして高コストです。
そんな訳で、23年産米からは第三者機関による認証なしでお米を販売する事に決めました。
今後はますます信頼関係を大切にやらなければと思っております。
コシヒカリ内容量は玄米5kg×2袋です。白米をご希望の場合は精米により仕上がりは4.5kg×2袋となります。
保管は専用低温庫13℃を利用しています。
我が家では93年から、除草剤と化学肥料に頼らないお米を栽培しています。殺虫剤は父が栽培していた80年ぐらいから止めていましたが、93年に除草剤を廃止してから私にとってやりがいでもあり、また試練の始まりでもありました。
令和7年産 栽培に使用した資材など
2月 種子処理 温湯処理
3月入水前 元肥 生米糠
4月、5月 田植え後 追肥(抑草効果もかねて)生米糠
追肥 なし
7月中旬 葉面散布(食味と実入り良をねらって) にがり カキガラカルシウム
※育苗土には自家製発酵肥料(籾殻、米糠、田んぼの土)
これらを自家配合した土に種を播きました。
雑草対策として
●水中での生米糠分解による抑草
●ジャンボタニシ(Wikipedia)の多い田んぼは彼らが雑草を好んで食べてくれますので、
うまく利用することで除草剤が不要になりました。
●これらをクリアしたヒエやホタルイなどの雑草があれば私たちの手作業で取ります。
(これさえなくなれば夢のようですが)
お米の栽培方法など詳しくは たまごのおくだまで
お米の荷姿
計量後ポリ袋に入れます。
発送用梱包はサイズにより、リサイクルダンボールまたは玄米用紙袋です。
ゆうパックの送料(常温10kgまで)
北海道 1830円
東北 1220円
関東 信越 1050円
北陸 東海 九州 960円
近畿 中国 四国 880円
高知県内 880円
沖縄 1710円
手数料について
・クレジットカードでお支払いの場合:手数料無料
・ゆうパック代金引換でお支払いの場合:1回のご注文につき
3万円まで330円(税込) 10万円まで550円(税込)
・コンビニ決済の場合:275円(税込)
・ペイジー決済の場合:165円(税込)
・銀行振込でお支払いの場合:振込にかかわる
金融機関の手数料はお客様のご負担となります。