バターの含有量と折込み製法で選ぶ!プロが選ぶフランス産のパイ生地をご家庭でも
パイ生地の要ともいえるバター。バターの持つ風味と味わいはパイ生地にも大きく影響します。Patefeuilleteefrancois社では、フランス産のAOP発酵バターを贅沢に使用した冷凍のパイ生地を2種類扱っています。
どちらを扱うか悩みに悩んだ末…どちらもそれぞれスバラシイ…!という結果になり、一つに決められずに両方扱うことになりました。
一つ目は、バターを33%配合し、ノルマル製法で作られたもの。
もう一つは、バターを43%配合し、アンヴェルセ製法(逆折込み製法)で作られたものです。
パイ生地(折りパイ)には、『ノルマル(オルディネール)』と『アンヴェルセ』という2種類の製法があります。
一般的には『ノルマル』を用いる事が多く、『アンヴェルセ』は技術が必要な製法になります。
『ノルマル製法』は、小麦粉生地(デトランプ)でバター生地を包み折り込む、最も基本となる製法です。生地が外側に来るため比較的成形がしやすく、綺麓な層を作りやすいという特長があります。
『アンヴェルセ製法』は、フランス語で「逆さまにした」という意味です。
ノルマルとは逆に“バター生地を小麦粉生地で折り込む”製法です。
溶けやすいバター生地が外側に来るため、手早く織り込み作業を行う技術が必要で、さらに工程ごとに生地を寝かせるなど手間もかかります。
技術と手間が必要なアンヴェルセ製法ですが、出来上がるパイ生地には格別の美味しさがあります。
通常の生地に比べてバター層が多く、小麦粉のグルテンも弱くなるので、浮きが高く、美しくくちどけの良い層が生まれます。
生地が油脂に包まれて揚げ焼きをされたような状態になるため、サクサク、ホロホロ、ハラハラとした繊細な食感に仕上がります。
パイ生地の折り込み数は6回。バターの風味が最大に活かされ、ハラハラと繊細な食感になるベストを追求しています。