バティスト・クザン マリー・ローズ 2019・2020・2021 /BAPTISTE COUSIN MARIE ROSE 2019・2021
【Σのひとり言】
父時代、何回かクザン訪問しました。あの時の紅顔の少年が今やこんなにいいワインを造るようになるとは…。
Σが年をとるわけです。
掃除が行き届いているとは言い難い蔵をきれいにし、ワインからも雑味や不安定感がなくなり、確実に進化しています。
しっかし、蔵元いくと無理やり暴れ馬に乗らされたり、太陽光クッキング見せてもらったり…今思うと楽しかったな。
実は、オリヴィエの最後のワインまだ在庫あります!そのうちご紹介できるかな。
【輸入元のデータ&コメント】
自然派カテゴリ:ビオロジック(オーガニック、有機農法)
産地:フランス ロワール
品種:グロロ・グリ(1992年植樹)
土壌:シルトと粘土質土壌、石灰少々
醸造:破砕無し、除梗無し、ピジャージュ無し。
グラップ・アンティエールで14日間の醸し。
醸し中に何回かルモンタージュを行う。
ルモンタージュで酵母に酸素を与え発酵を活気付け、タンクの上部と下部の温度差が無いようにする。
プレス機は彼の曾祖父から代々受け継げられたもの。
熟成:グラスファイバータンクで7カ月間熟成。2018年5月に瓶詰。
まるでおばあちゃんのように優しいワイン。
でもポップでファンキー。
マリー・ローズは昔、おばあちゃん世代にはよくあった古い名前。
感情たっぷりでバラの香りがするグルグルワイン!
2014年がファーストヴィンテージ。
これまでは、生産量が少なく輸出はできなかったが、遂に日本リリースまでこぎつけた!
このキュベのぶどうは、ピュペ・ナットのグロロ・グリと同じ畑のもの。
ピュペ・ナット用のぶどうを収穫後に二次収穫分から造っている。
■蔵元情報
オリヴィエ・クザンの息子バティストが引き継いだぶどう畑は、ひいおばあちゃんから引き継ぎ、オリヴィエ・クザンが30年間にわたって丹精込めて耕してきた畑。
2012年に1.36haのシュナン、2013年にさらに赤ワイン用ぶどう畑2haの区画をバティストが譲り受けワイン造りを開始。
オリヴィエ同様、ひいお爺ちゃんが造ったカーヴで始めた。
全ての畑はオリヴィエ同様に2頭の農耕馬とバティストにて手作業で栽培、イラクサなどの植物由来の調合剤を使用してぶどう自身の力を活性化させる、活きた土壌を造りだすビオディナミ農法を実践。
冬はランド・ドゥ・ブルターニュという小型の古い種類の羊を10頭畑に放している。
小型なのでぶどうの木の下を自由に走り回り、適度に雑草を食べてくれ、自然な肥料も土に与えてくれる。
ワインの醸造においては最初から最後までSO2は一切使用しない。
ビン詰め前の添加もしない。
シュナンは収穫後、ひいおじいちゃんの代から使用している垂直式プレスでプレス、そして古樽で発酵熟成を行う。
ポンプは使用せず、すべて重力を利用しワインを移動させている。
もちろん補糖、フィルターをかける作業などもしない。
ビン詰めまで一貫して手詰めで作業を行う。
赤ワインはマセラシオン・カルボニックにて発酵。
■栽培地面積と土壌
1.36haのシュナンは1955年にシスト土壌の丘に植樹
29aresのガメイは1996年に泥土質土壌に植樹
86aresのグロロ・グリは1992年に粘土泥土質土壌に植樹
75aresのグロロ・ノワールは1974年に泥土質土壌に植樹
10aresのピノ・ノワールは2003年にオリヴィエによって粘土石灰質土壌に植樹