白磁+貼花の彩磁蓋碗
白磁を焼成した後、絵を貼り、再度釉薬をかけて焼成することで、絵の部分に少し立体感が感じられます。清の時代に宮廷で用いる磁器に使われた琺瑯彩と呼ばれる技法は、黄赤青緑など華やかな色彩で、色の部分に厚みがあって立体感があるのですが、その雰囲気をイメージした模様と仕上がりです。さらに、蓋のつまみと高台部分、皿の縁には洋食器にもよく見られるような描金という金色の装飾がほどこされ、いっそう華やか。
蔓草が連なり、絶え間なくつながる、絶え間なく栄えるという意味を表す吉祥模様をベースに華やかな花々がちりばめられ、その上に赤い龍がいる堂々とした図案です。中国では龍は皇帝を表すとして有名ですが、細かいことを言いますと、中国皇帝を表す龍は5本指で、諸侯は4本、高官は3本といったり、中国は5本、朝鮮は4本、日本は3本だったなど様々な言い方があります。ですが、中国の皇帝以外は5本の龍を使ってはいけないというのは元の時代以降のことだそうで、より古く唐代は3本が多かったり、 明代は4本があったり、そもそも足が4本だったり2本だったりといった具合。現代のこちらの龍は爪4本ですが、深く考えたものではないと思いますので軽く流していただければと思います。
底款には乾隆年製の四字があります。乾隆帝は名君として知られる清朝最盛期の皇帝ですが、その時代の雰囲気、ということで、もちろんその時代に作られたものではありません。
※蓋碗のフタは、茶を撹拌したり、ずらして置いて隙間から茶を出すためのものです。そのため斜めの状態で安定する作りになっており、まっすぐに置いた状態では安定しなかったり隙間ができるのが一般的です。予めお知りおきください。
※中国茶早わかり
中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。
サイズ | 径108×高90mm |
容 量 | 140ml(満水180ml) |
重 量 | 碗106、蓋39、皿80g |
製造地 | 中国福建省 |