天香茶行 中国茶器 茶葉の審査・評価用 審評杯 160ml

評茶をするのに便利な梳歯口杯、碗、匙が入った審評杯セット。

●徳化県白磁シリーズの茶器

日本での知名度はそれほど高くはありませんが、徳化県は中国三大古磁都のひとつに数えられ、その歴史は新石器時代にまで遡り、以降、宋、元、明と技術上の変遷を経て現代へと到ります。明の時代に入って生み出された白磁は象牙や玉に例えられるオフホワイト、乳白色といった色合いで「中国白」「玉磁」などと呼ばれ中国を代表する白磁と言われています。

こちらは審評杯や評鑑杯といって、評茶をする際に便利な茶器です。よく見る文字がはいっているタイプは雰囲気はそれらしいのですが質が悪いので販売はしていませんでしたが、日頃取引のある玉磁のメーカーでも作っていたので、少し高いですが自前で購入するついでに、必要な方もいるかもしれないと思い、販売することにしました。

評茶は複雑ですが簡単に言うと、茶葉を湯を注ぎ蓋をしたら、一定時間が経過するごとに蓋をひっそり開けて香りを確認、その後、この茶器の特徴となる茶湯の出し方をします。写真のようにひっくり返して碗の上に固定するとギザギザの所から茶湯が出てほっておいても注ぎ切ってくれるのです。一種類のお茶であれば茶壺や蓋碗で良いのですが、まとめて複数の茶葉を扱う際に本領を発揮します。例えば5種類の茶葉であれば、審評杯セットも5つ並べ、それぞれに茶葉を入れます。次に湯を注ぐ際に5秒なら5秒、同じスピードで5つの杯に湯を注ぎます。匂いをかぐ時も5秒ずつ、ひっくり返して茶湯を出す際も5秒ごとにひっくり返すことで、時間を守りながら効率良く評茶を進めていくことができます。

匙はレンゲのようなものが多いと思うのですが、こちらは変わった形をしています。メーカーの人いわく、味がよくわかるとのこと。幅広で浅いスプーンがついているものも見かけますが、確かに浅いとスッと吸いづらいので、よく考えたといえるでしょう。160mlなので茶葉の量は適宜比例計算してお使いください。

 

 

※中国茶早わかり

中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。

 

 

容 量  梳歯口杯 満水160ml、碗 満水310ml

 

サイズ  碗 径100×高62、杯+蓋 手〜口91×径77×高98、匙 長112×幅30×高20mm

 

重 量  碗172、杯132、蓋65、匙20g

製造地  中国福建省徳化