●白磁の街、徳化製の白磁
日本での知名度はそれほど高くはありませんが、徳化県は中国三大古磁都のひとつに数えられ、その歴史は新石器時代にまで遡り、以降、宋、元、明と技術上の変遷を経て現代へと到ります。明の時代に入って生み出された白磁は象牙や玉に例えられるオフホワイト、乳白色といった色合いで「中国白」「玉磁」などと呼ばれ中国を代表する白磁と言われています。
●蓋碗と茶壺の中間に位置する手抓壺
もともとは一人ひとつで茶を飲む碗であった蓋碗ですが、福建省など南方では蓋碗を急須の代わりに使う習慣があります。蓋碗に茶葉を入れ湯を注いだら、蓋碗から茶海に茶を注ぎます。また、蓋碗の皿は、皿を持って飲むことで碗が熱くても大丈夫、という意味がありましたが、急須使いになると皿は持たずに片手で蓋を押さえながら茶海に注ぐ形になるため、皿のない蓋碗も多く作られています。
こちらの手抓壺は、装飾的な要素もついて、もはや一人飲みには使えません。蓋碗と急須の中間にある茶器といえるでしょう。白磁で注ぎ口のところに穴が開いた形の茶漉しがありますが、ステンレスの茶漉しもついていますので、茶葉が白磁の茶漉しにつまって茶の出が遅いのが気になるといった場合にお使いください。
※蓋碗のフタは、茶を撹拌したり、ずらして置いて隙間から茶を出すためのものです。そのため斜めの状態で安定する作りになっており、まっすぐに置いた状態では安定しなかったり隙間ができるのが一般的です。予めお知りおきください。
※中国茶早わかり
中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。
容 量 140ml(満水190ml)
サイズ 長122×幅100×高80mm
重 量 220g
製造地 中国福建省