立体的な模様のある白磁
岐阜県東部の東濃地方、多治見市、土岐市、瑞浪市で作られる陶磁器を美濃焼といい、日本の陶磁器食器の生産量の半分以上を占めています。セトモノという言葉は陶磁器の代名詞として使われますが、古くから陶磁器生産が盛んであった瀬戸とは30kmほどの距離。戦国時代に瀬戸が戦乱に巻き込まれると、織田信長の保護下にあって美濃に移り住む名工も多く、美濃焼は大きく発展します。この頃は茶陶と呼ばれる茶の湯で使われる芸術性の高いものが多く作られますが、明治に入ると衰退の危機に直面し、安価な日常食器を多く作るようになります。その過程で分業が進み、土岐津町の湯呑、妻木町のコーヒー碗皿、下石町の徳利といった地域による分業も生まれました。その中にあって瑞浪市は欧米諸国に向けた洋食器を生産し、質の高い白磁の産地として知られています。
こちらはその瑞浪の白磁杯。横のラインは交互に厚い部分と薄い部分が繰り返されることで立体的に生み出されたものであり、光の当たり具合によって、薄い部分には多少の透過光が見られます。横のラインを生かすように背の高い形となっていて、アートな雰囲気を持つきれいな白色の茶杯です。
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サイズ | 径80×高98mm |
容 量 | 170ml(満水260ml) |
重 量 | 140g |
製造地 | 岐阜県瑞浪市 |