●白磁+図案の彩磁蓋碗
白色度の高い薄手の白磁に彩色した蓋碗。100mlと手頃なサイズで形もスタンダードで使いやすい作りです。
昔は鵲(かささぎ)は喜びの象徴とされていました。喜上眉梢とは喜ばしい心持ちが眉に表れる、という意味で眉と梅が同じ発音であることから梅に鵲が描かれる磁器には定番の絵柄です。とご説明していたのですが誤りがありましたので訂正の上、お詫びいたします。
背面に書かれている文字は詠玉蘭という詩の一節で「翠条多力引風長,点破銀花玉雪香」、緑の枝は力強く春風になびきながら、まるで逆に春風を引き強めているかのようだ その風はつぼみを破り銀の花を開かせ気持ちよい香りが生みだされている、といった意味になります。メーカーにも確認したのですが鳥は鵲、花は玉蘭(ハクモクレン)となります。喜上眉梢という商品名を見てよく調べずにご説明してしまい申しわけありませんでした。
※手描きではありません。
※底款に景徳鎮彩とありますが、景徳鎮製ではなく徳化のものです。大明成化年製といった底款は成化時代の磁器が最も優れていたとされることから、リスペクトしてつけられるもので、現在、名のある工房でも使いますし、日本の古伊万里などにも見られる底款です。文化の違いでしょうが、景徳鎮の底款も他地域で作られる磁器に多く見られ、販売時に景徳鎮製だとウソをつくわけでもないので、アリ、と判断しました。少し前によくあった台湾と書かれたガラス茶器は偽る意図を感じるのでナシ、としていました。難しいところですが。。
※蓋碗のフタは、茶を撹拌したり、ずらして置いて隙間から茶を出すためのものです。そのため斜めの状態で安定する作りになっており、まっすぐに置いた状態では安定しなかったり隙間ができるのが一般的です。予めお知りおきください。
※中国茶早わかり
中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。
サイズ 径95×高78mm
容 量 容量100ml(満水150ml)
製造地 中国福建省泉州市徳化県