●彩磁の斗笠杯
笠を逆さにしたような形の斗笠杯。笠というのは菅などの植物で編んで頭にかぶる雨具のひとつ、かさこ地蔵の昔話でお地蔵さんにかぶせてあげる、あれです。逆三角形の杯がこの名で呼ばれており、こちらはやや角度が急な斗笠杯です。宋の時代からあるといわれる形の杯で優雅な気分にさせてくれます。
お茶の世界は、仏教や詩画とともに発展してきました。伝統的な山水画は茶器においてもよく使われる図案、こちらは山水を描いた青花磁器の品茗杯です。
※手描きではありません。
※底款に景徳鎮とありますが、景徳鎮製ではなく徳化のものです。大明成化年製といった底款は成化時代の磁器が最も優れていたとされることから、リスペクトしてつけられるもので、現在、名のある工房でも使いますし、日本の古伊万里などにも見られる底款です。文化の違いでしょうが、景徳鎮の底款も他地域で作られる磁器に多く見られ、販売時に景徳鎮製だとウソをつくわけでもないので、アリ、と判断しました。少し前によくあった台湾と書かれたガラス茶器は偽る意図を感じるのでナシ、としていました。難しいところですが。。
※中国茶早わかり
中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。
サイズ 径74×高45mm
容 量 容量35ml(満水60ml)
製造地 中国福建省泉州市徳化県