繍球花蓋碗 130ml(満水180ml)

草木灰の地に大胆に白い紫陽花が配された形も良い蓋碗。

●草木灰釉の茶器

草木の灰を使った釉薬は古くは3000年前の商(殷)の時代に既に見られた長い歴史あるもの、こちらはそのナチュラルな色合いを生かして現代的に生まれ変わった草木灰シリーズ。

大胆な構図で紫陽花が描かれており、 最近多く見られるようになった貼花加工で絵に立体感があります。皿は大きめで碗がぴったりはまるくぼみはありません。碗と蓋ともにバランスが良いきれいな蓋碗です。

余談ですが、アジサイには八仙花などの別名がありますが、中国では繍球花と言うことが多いようです。アジサイは日本語ですが、紫陽花という漢字は中国の白居易の漢詩に由来します。白居易は白楽天とも呼ばれ枕草子にも引用されている日本でも有名な詩人ですね。

何れの年に植えて仙壇上に向かう
早晩移し栽えて梵家に到る
人間に在りと雖も人識らず
君に名を与えて紫陽花と作す

白居易が紫陽花と命名した花は本当はアジサイではなかったとのことですが、それまで当てられていた「集真藍」「阿豆佐為」といった漢字に代わり紫陽花という文字が使われるようになったのだとか。中国では繍球と呼ばれていたのが、最近、日本の影響もあって紫陽花の呼び名も復活しているそうです。

※サイズや重さのほか、焼成時の温度や気候により色味に若干の個体差があります。

 

※蓋碗のフタは、茶を撹拌したり、ずらして置いて隙間から茶を出すためのものです。そのため斜めの状態で安定する作りになっており、まっすぐに置いた状態では安定しなかったり隙間ができるのが一般的です。予めお知りおきください。

 

 

※中国茶早わかり

中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。

 

 

容 量  130ml(満水180ml)

 

サイズ  径120×高90mm

 

重 量  蓋50、碗90g、皿120g

製造地  中国福建省徳化