天香茶行 苦竹山茶餅(プーアル生茶)約357g

●プーアル生茶餅

プーアル茶は大きくわけて2つ、生茶と熟茶の区別があります。生茶というのがもともとのプーアル茶で、とくに古樹茶というと茶畑のようなイメージとは異なり、樹齢100年以上の上に伸びた喬木型の茶樹の大きな葉を使って日光に存分に当てた緑茶を長期保存することで茶色に変化してプーアル茶になるというものです。いっぽう熟茶というのはここ数十年のうちに生み出された方法で、麹菌を用いて発酵させ短期間のうちに仕上げるものです。

古樹茶は寝かせることで価値が上がるということもあり、近年、投資の対象ともなり、価格がはね上がってしまいました。例えば、手元に資料があるところで、有名な布朗山の古樹茶、2000年に1kg12元だったものが、2005年には160元、2010年には1200元、2017年には8000元。もはや普通に飲めるものではなくなってきています。

そもそもプーアル茶の名前はかつてプーアルに近隣の茶が集められたことからついたもので、産地がプーアル市に限定されているわけではありません。先ほどの布朗山などメジャーどころの産地はプーアル市の南側にあるのですが、こちらはプーアル市内、その北側に位置する苦竹山のもの。海抜2200m、四季を通じて穏やかな気候、雨量も十分にあって茶葉の生育に適した環境だそうです。その茶葉を伝統的な石を使って圧縮する方法で茶餅に仕上げています。よりおいしく飲むため、一回目はお湯を注いですぐに流して、二回目をお飲みください。軽い苦みと柔らかな甘味、プーアル茶のおいしさを存分に感じることができると思います。決して安いものではありませんが、これまでプーアル茶が苦手で敬遠しているという方も、お茶が好きという方ならぜひ一度お試しいただきたいと思います。

荼餅ひとつの重さはほぼ357g。7つで2499g。7つを1筒に包装することから七子餅茶とも呼ばれます。 とても硬く圧縮されているので、できれば専用の茶刀、茶針、その他刃物やアイスピックの類でくずして飲みます。

動画は、当店に花を球状に圧縮した龍珠茶を卸しているギターの上手なご当地の青年。今回、何十種類ものを生茶を試してこの茶餅にたどりつくまで、粘り強く手伝ってくれました。茶餅をくずすの大変だ、という話をしたら、いや簡単だ、ということで動画にしてくれました。Yahoo店では動画を掲載できないので3コマだけ写真を重ねました。中央部分から外に向かって上部半分を崩し始めることで餅の形を長く残しておけるのだそうです。動画の茶餅はその時、彼の手元にあった新茶のものですが、古いものでも簡単なのだそうです。どうにも真似できないのですが、チャレンジしてみてください。ただ、彼は力をあまり入れていないので、これでも良いのかもしれませんが、鋭利な茶刀の先に自分の手を置くのはとても危険です。刃物の扱いにはくれぐれもご注意ください。

 

 

 

※中国茶早わかり

中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。

 

 

サイズ 約357g

製造地 雲南省

 

(参考)茶刀を使って茶餅を崩す様子。茶刀の先に手はおかず、くれぐれもご注意ください。

お届けするのは茶餅ですが、もともとはこのような形で7枚ずつ包装されています。

◆このお茶のおいしい淹れ方

湯温度   95度
茶葉の量  5g(湯300ml)
抽出時間  
 1回目 10秒ほどで流す
 2回目 1分
 以降  +10秒

最初は洗茶といって湯を注いで飲まずに流します。この茶葉は洗茶をした方がよりおいしくいただくことができます。