倣古流金の茶壺
流金は本来、上が流、下が金という一つの漢字です。古代の火を使った鍍金(めっき)方法ですが、こちらの倣古流金というのは金鍍金をしたような金属的な質感が見られるため名づけられたもので、本当に鍍金をしたものではありません。古びた雰囲気を生み出していますが、私の知る限り比較的最近、福建省で作られ次第に広がってきたタイプの陶器で、 酸化鉄を多く含む釉薬が、1300度の高温の中で自然に流れ動いて線や点の模様をとなり、深い茶色や灰色、あるいは暗い金色などの不規則な色合いと質感を生み出しています。
さて、こちらは流金の快客杯。茶壺にあたる部分の上に杯をかぶせて置けるものを快速客杯と呼びます。こちらは茶壺の蓋の上に、小杯、大杯が置けるもので、大杯と茶壺の底は山の頂上のような形になっています。底部や蓋と壺の接触部など無釉の部分は黄色味がかった明るいグレー、その他はザラザラとした暗い金色です。ザラザラしているのは見た目で触るとそれほどザラザラはしていません。
※色や造りに個体差や粗さが目立ちます。予めお知り置きください。
※中国茶早わかり
中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。
サイズ | 全体 手〜口115×幅100×高112、壺 手〜口115×幅100×高65、蓋 径81×高21、小杯 径64×高35、大杯 径87×高50mm |
容 量 | 壺 150ml(満水170ml)、小杯 40ml(満水60ml)、大杯 80ml(満水130ml) |
重 量 | 壺177、蓋66、小杯57、大杯103g |
製造地 | 中国福建省 |