天香茶行 柑橘にプーアル茶 小青柑(清香)9~14gほど5個

高級プーアル熟茶を小青柑に入れて天日干。爽やかな清香タイプ。プーアールは雲南省のプーアル市という地名です。熟茶は、渥堆という工程を経て作られるプーアル茶で黒茶に分類されます。渋みが少なく食事に合うお茶としても知られています。柑橘の爽やかな味わいと相性の良いおすすめの御茶です。

●プーアル熟茶

プーアル茶には大きくわけて2つ、生茶と熟茶の区別があります。生茶というのがもともとのプーアル茶で、とくに古樹茶というと茶畑のようなイメージとは異なり、樹齢100年以上の上に伸びた喬木型の茶樹の大きな葉を使って日光に存分に当てた緑茶を長期保存することで茶色に変化してプーアル茶になるというものです。いっぽう熟茶というのはここ数十年のうちに生み出された方法で、麹菌を用いて発酵させ短期間のうちに仕上げるものです。

近年、生茶は金額が高騰していることもあり、日本でプーアル茶といって出されているものの多くは熟茶です。熟茶は短期間のうちに熟成した味が楽しめる一方で、堆味や倉味と呼ばれるクセのある味が出がちです。私の知り合いには馬小屋のような味、と名付けた人がいますが、プーアル茶が苦手という人の多くはこの堆味が苦手という人が多いように思います。

この堆味がクセになるといってプーアル茶を好む人もいるのですが、実は熟茶も3年くらい寝かせるとこの堆味が抜けてきます。こちらで使っている茶葉は2012年の宮廷プーアル茶。宮廷はプーアル茶の等級で宮廷、特級、1級以下7つの等級に分けられます。堆味の落ち着いた上質な熟茶を新会小青柑の皮に詰めています。

●新会の蜜柑の皮に詰めた柑普茶

雲南省で作られるプーアル茶ですが、一大消費地となるのは香港周辺の広東省です。この広東省には新会大紅柑という特産品があり、この皮を寝かせた陳皮(ちんぴ)は明清の時代から漢方のひとつとして利用されてきました(陳、というのは時間を経た、という意味で、1年以上寝かせます)。血圧を下げ、健胃、鎮咳の効果があると言われています。

さて、これら熟茶と陳皮を合わせたのが柑普茶。広東省を中心に広く飲まれるようになっています。こちらの新会柑は2018年のもので、広東省で柑普茶を専門に作る製茶会社の手によるものです。

陳皮の効用はさておき、時間を経てもしっかりとした爽やかな香りがあり、プーアル熟茶と合わせてフルーティーな味わいが楽しめます。こちらは清香タイプ。清香といっても烏龍茶の清香とは異なる概念で、蜜柑かスダチかと言えばスダチに近づくような爽やかな味のものを清香、蜜柑に近づくような味を濃香と呼んでいます。

皮に5つ6つの穴をあけて丸ごと使って500ml〜600mlほどのお湯を注ぐか、割ってしまってお好みの量でお飲みいただければと思います。4回くらいは十分に淹れられますので、丸ごとですと結構な量になります。

サイズがまちまちですので、小には大をという感じでおおまかに選び、5個を1袋に入れて販売いたします。

 

 

※中国茶早わかり

中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。

 

 

サイズ 9〜14gほど 5個

製造地 広東省

 

◆このお茶のおいしい淹れ方

湯温度   95度
茶葉の量  5g(湯300ml)
抽出時間  1回目 1分
       以降+10秒