広東省の紫砂風陶器
福建省との境に位置する広東省東部の潮州・汕頭地域は、丁寧に手間をかけて茶を淹れて楽しむ工夫茶と呼ばれる中国茶文化の発祥の地と言われています。また、紫砂というとと江蘇省宜興市のものというイメージですが、他にも紫砂と呼ばれる茶器を作る地域は存在し、そのうち比較的有名なのは潮州のものです。こちらでも手作りの茶壺は存在するのですが、宜興と違いろくろを使って作ります。また、手作り以外に型に流し込んで作る大量生産に長け、表面と中で違う色の泥土を使い、安価な品が多いのもこの地域の茶具の特徴です。とりあえず当店では紫砂風、という呼び方をすることにしました。
さて、こちらはその紫砂風、型に流し込んで作った茶壺です。表面に光沢はなくぱっと見は紫砂のようです。花木の造作の上に赤と黄色で彩色がほどこされています。蓋のはまりが甘かったり茶漉し部の造作が簡素であったりしますが、形は良く、見ているうちに作りの粗さも愛嬌に見えてくるかもしれません。
※表面の泥土が平らでなかったり、へこみやでっぱり、加工の跡が見えるなど、完全ではない部分があります。
※中国茶早わかり
中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。
サイズ | 手〜口120×幅82×高66mm |
容 量 | 130ml |
重 量 | 蓋39、壺125g |
製造地 | 中国広東省 |