紫砂風・白釉品茗杯(茶杯)15ml(満水25ml)広東潮州

紫砂風の杯の内側に白い釉薬を塗った品茗杯。

茶の色が見やすい潮州紫砂の品茗杯

品茗杯は単独で使ってもOKですし、聞香杯と対で使用することもあります。まず縦長の聞香杯に茶を注ぎ、つづいて品茗杯を逆さにして聞香杯にかぶせ、両手の人差しと中指で聞香杯の底を、親指で品茗杯を抑えるようにもち、くるっと天地を返しお茶を品茗杯に移します。空になった聞香杯で香りをお楽しみ頂いた後に、品茗杯でお茶を味わいます。

こちらは茶の湯の色が見えるよう中が白く塗られた品茗杯です。日本で工夫茶を楽しむ際には割と定番なのですが、このタイプの杯を作るところが宜興では見つけられなくなってしまい、こちらは潮州の杯となりました。

潮州は小さな品茗杯や聞香杯を使い、いくもの手順を踏んで丁寧にお茶を楽しむ工夫茶の発祥の地とされており、工夫茶は中国の非物質文化遺産にも指定されています。茶器についていうと、もちろん例外はありますが、潮州のメーカーはおおむね大量生産で廉価な品を作る、という位置づけです。販売している立場でこういう言い方も恐縮ですが、こちらの品も安価なもので品質も良いものではありませんので、そのあたりご理解いただいた上でご購入いただければ幸いです。

そして、ややこしくて恐縮ですが、こちらの杯の底款には中国宜興と記されています。底款は産地やメーカー、作者などを記載するものですが、必ずしも正しく内容を示しているわけではありません。日本の古伊万里などでも大明成化年製など優れた磁器が生まれた時代の底款を使ったものがありますし、高級な品でも良い時代やメーカーをリスペクトしてその底款を使うという習慣があります。一方で偽物を作ろうという意図を感じるものもあるため線引きが難しいのですが、いずれにせよ中国では正しく内容を示していない品は数多くあり、正しく表さなければいけないという意思も希薄です。こちらは底款に中国宜興と記された潮州製の杯となりますのでご注意ください。

※表面の泥土が平らでなかったり、へこみやでっぱり、加工の跡が見えるなど、完全ではない部分があります。

※入荷の都度、色などに差があります。こちらはやや赤みのある茶色、内側の白は割とはっきり白です。別に販売している白釉聞香杯と色は一致せず、厚さもこちらの品茗杯の方がやや薄い感じです。

 

※中国茶早わかり

中国茶をあまり知らない方のため、当店で商品をお買い上げの方すべてに中国式のお茶の淹れ方や茶器を紹介したリーフレットを同封しています。はじめての方や贈り物にされる方もご安心ください。

 

 

サイズ径48×高28mm
容 量15ml(満水25ml)
重 量27g
製造地中国広東省