■丁寧に作り上げる、南部鉄器。
こちらは、岩手県奥州市の及春鋳造所。
昭和27年4月の創業以来、南部鉄器を一貫して製造し続けている鋳物工場です。
及春鋳造所の南部鉄器は、この工場で一つひとつ手作りされています。
写真は、注湯作業。
溶かした南部鉄を、型に流しているところです。
■IH対応の鉄瓶
こちらは及春鋳造所の鉄瓶「アラレ(1.2L/IH対応)」です。
南部鉄器独特の文様として知られる、アラレ文様が施されています。
直火はもちろん、IHにも対応しています。
ツル(持ち手の部分)は固定されていますので、動かすことはできません。
■美味しい白湯ができます
南部鉄瓶でお湯を沸かすと、味がまろやかになり、鉄分補給にもなります。
その秘密は、二価鉄。
南部鉄器から溶け出す鉄分は、二価鉄という体に吸収されやすい鉄分なんです。
美味しい白湯を飲んで、貧血予防にお役立てください。
■内部に漆を塗っています
当店の鉄瓶は内部が黒くなっています。
これは、漆の黒です。
「釜焼き(金気止め)」という古来から伝わる伝統技法で錆止めの酸化被膜を形成させ、その上に漆でも錆止めを行っています。
ですから、「届いたら、内部が錆で真っ赤になっていた」ということはありません。
■10年使うとこうなります
こちらは、及春鋳造所の方の私物の鉄瓶です。
約10年使用しているそうです。
お買い上げいただいた方にも、大切に末永くお使いいただけたら嬉しいです!
■伝統の文様と可愛いフォルム。
及春鋳造所の鉄瓶は、2種類ご用意しています。
南部鉄器独特の文様「アラレ」とまん丸の可愛いフォルム「てまり」です。
アラレは1.2Lで、直火にもIHにも対応しています。
てまりは0.8Lで、直火専用です。
てまり(0.8L)はこちら■及春鋳造所
1952年4月(昭和27年)創立。
屋号は南部宝星堂です。
鉄瓶、急須は業界第一の生産力を持っており、国内及び外国にも輸出しています。
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「及春鋳造所の南部鉄器」の商品一覧はこちらです。■お届けする商品
南部鉄瓶(アラレ)
※IHに対応しています。
※ツル(持ち手の部分)は固定されていますので、動かすことはできません。
※塗装ムラや筋、凹凸、小さな穴などがありますが、品質を損なうものではありません。鉄器ならではの風合いとしてご了承ください。
■商品の仕様
材質:南部鉄
塗装:漆(内側)、カシュー漆(外側)
大きさ:高さ約180mm×幅約160mm
※細かい寸法は別図をご覧ください。
重さ:約1,700g
満水容量:約1.2L
生産:日本製
■お取り扱いについて
【お手入れ方法】
1.使いはじめ
※水を8分目まで入れ、沸かしては捨て、沸かしては捨てを3回繰り返してからご使用ください。
2.使用後
※目的に応じてお湯は使い切り必ず空にしてください。
※蓋を取り鉄瓶の余熱で乾かしてください。
※錆の原因になりますので、鉄瓶の内部はスポンジ等で擦らないでください。
【お取り扱い上のご注意】
※鉄瓶の底から炎がはみ出るくらいの強い火力でのご使用は、危険ですのでお止めください
※ご使用後も鉄瓶本体・蓋・ツルは熱いままなので火傷にご注意ください。
※高所に収納する場合は落下にご注意ください。
※噴きこぼれを防ぐため、水の量は8分まで、蓋はずらしてご使用ください。
※鉄瓶が痛み、錆の原因になりますので、空焚きはお止めください。
※割れ・ヒビ防止のため、熱いまま急冷却はお止めください。
※長時間ご使用にならない場合は、十分に水気を取り除いてから乾燥しているところに保管してください。
※電子レンジ、食器洗い乾燥機ではご使用になれません。
■錆について
南部鉄器を使用していくと、内部に錆びたような赤褐色の斑点が発生します。
この赤褐色の斑点が、鉄分を溶出するポイントになります。
合わせて、白っぽい湯垢がつき、永く使用できる強い鉄瓶となっていきます。
赤褐色の斑点や湯垢は、取り除かないでください。
沸かしたお湯が赤く濁らない限り、そのまま問題なく使用できます。
※写真は6ヶ月使用した鉄瓶です。
【赤く濁ったお湯が出た場合】
1.水を8分目まで、煎茶を出汁パックなどに入れて、空焚きに注意しながら水から15〜20分程度煮出してください。
※これは煎茶に含まれるタンニンと鉄分が反応して水が黒くなることを利用した錆止め方法です。
2.この作業を2〜3回繰り返すとさらに効果があります。
3.その後、お湯を1〜2回沸かしてからご使用ください。
■湯垢が付かないときは
南部鉄器は、数日で白っぽい湯垢が付いてきます。
ただ、地域によっては、湯垢のつきにくい水道水があるようです。
その場合は、硬水のミネラルウォーターを数回沸かすと湯垢が付きやすくなります。
てまり(0.8L)はこちら