■ふんわり美味しく焼き上げます。
こちらが、銅器職人・中村さんの銅の卵焼き器です。
卵をふんわりと焼き上げることに徹した手造りのお品で、ご家庭にも板前さんにも、支持を受け続けています。
写真は、我が家の卵焼き器。
奥さんが銅の卵焼き器で初めて卵焼きを作った時の、二人の子どもたちの反応が忘れられません。
二人とも口をそろえて「今日の卵焼き美味しい!」とパクパク食べて、あっという間に完食。
あれ以来、我が家の卵焼き器はずっと「銅製」です。
■我が家のだし巻き卵です。
写真は、我が家の台所。
僕(店長おかざき)の奥さんが、だし巻き卵を作っているところです。
レシピは卵(3個)と出汁(適量)のみです。
■使いやすい大きさです。
鍋の大きさは、巾120mm×奥行き165mm×深さ30mm。
玉子2〜3個の卵焼きを作るのに適した大きさです。
柄の長さは175mm(木柄の部分は115mm)で直径は23mm。
とても持ちやすい大きさです。
■錫を手引きしています。
昭和59年8月に厚生省(現厚生労働省)が無害と認定しましたが、それ以前は銅の錆(=緑青)が猛毒とされていました。
その名残からか、食品衛生法で銅器が食品と直接接触することは禁じられています。
銅器に錫メッキやフッ素コーティングがされているのはそのためです。
中村さんの卵焼き器は、一つひとつ丁寧に錫を手引きで溶着しています。
そのため、手塗りならではの錫の塗りムラや小さな気泡、突起等が、ところどころに残っています。
こんなところからも「手しごと」を感じていただけたら幸いです。
■銅器職人・中村恵一さん
昭和35年生まれ。
工業高校卒業後、中村銅器製作所に入社。
当時の職人や先代に教えて貰いながら、基本作業を覚えました。
また、一年間外注仕事(材料店・ヘラ絞り・溶接・板金加工・研磨・プレスなど)の修行も行ったそうです。
※消防団・分団長、災害時の足立区ボランティア員、町会活動など、地域のボランティア活動を行っています。
中村銅器製作所
※厨房金物器物を主に製作。
大正時代(年代不明:初代・徳之助さんが創業(屋号:銅徳)。
昭和36年:初代徳之助さん没後、2代目・清定さん(当時31歳)が引継ぎ、屋号を中村銅器製作所とします。
平成17年:清定さん(当時75歳)勇退後、3代目・恵一さん(当時45歳)が引継ぎました。
現在:息子さん2人(長男30歳・次男29歳)が跡を継いでいます。
■お届けする商品
銅製卵焼き器
※塗りムラや細かな傷などがあります。神経質な方は、ご注文をお控えください。
※IHには対応していません。
■商品の仕様
材質:
本体/銅、天然木(イエローポプラ)
表面/錫溶着手引き
大きさ:巾約120mm×奥行き165mm×深さ30mm、柄の長さ175mm、柄の直径23mm、板厚1.5mm
重さ:615g
生産:日本製
■お取り扱いについて
【最初にお使いになる前に】
※以下の手順で「油慣らし」を行ってください。
※食器用洗剤を付けたスポンジで洗って、水でよく流し完全に乾かします。その後、鍋7分目を目安に油を入れて火にかけ、弱火で4〜5分煮てください。(鍋から目を放さないよう注意してください)こうすることで油が鍋に馴染み、焦げ付きを防ぎます。煮終わった油には不純物が浮き上がることがあるので、完全に冷めてからお捨てください。
【ご使用上の注意】
※空焼き、空炊きは絶対にしないでください。(錫の溶けだしの原因になります)
※銅は熱伝導率が非常に高いため、火力は弱め(中火〜中火以下)に調整してください。
※内側(銀色の部分)は、たわし・クレンザー・金属製の器具をご使用にならないでください。
※持ち手が緩んだ状態でのご使用はおやめください。
※持ち手部分が熱いときには、鍋つかみなどをご使用ください。
※鍋の中に調理物を長時間保存しますと錆(さび)の原因となりますので、調理後はすぐに調理物を他の器へ移してください。
【本体のお手入れ方法】
※鍋が冷めてから、キッチンペーパーなどで内側のくずを取り除き、薄く油を引いて収納してください。油が鍋に馴染み、一層焦げづらく使い勝手の良い鍋になります。油が気になる場合、またはしばらくご使用にならない場合は軽くスポンジで洗い、次回使用の際に油ならしをしてください。
※外側は、食器用洗剤などを使用してスポンジで洗ってください。
※焦げ付いた場合、鍋に水を入れ火にかけ、沸騰させた後にスポンジで洗って最初に使用するときと同じように油で煮てください。たわし・クレンザー・金属製の器具などでこするのはおやめください。傷つきの原因になり、またその部分が焦げ付きやすくなります。
※長期間ご使用にならない場合は、油を引いた後にキッチンペーパーなどを内側に引きかぶせておくことにより長持ちします。
※食器洗浄機でのご使用はおやめください。
【その他】
※一つひとつ手作業で制作をしておりますので、製造時の温度差により内側の色むらが生じる場合がありますが、ご使用には支障はありません。
※油が馴染んできますと内側の錫(銀色の部分)が変色をいたしますが、ご使用には支障はありません。
■持ち手(木柄部分)の緩みについて
※出荷時には木柄を十分打ち込んでおりますが、構造上、お届けの揺れ・調理の振動・木柄の乾燥などにより緩みが生じる場合があります。この場合は、持ち手付け根(金属部分)を片手で持ち、金槌や木槌などで木柄先の部分を打ち込んでください。
※持ち手の緩みでの返品・交換はお受けできません。あらかじめご了承ください。