読まれる覚悟 (ちくまプリマー新書 478)
◆商品名:読まれる覚悟 (ちくまプリマー新書 478)
小説は、読まれてはじめて完成する。だから、たくさんの人に読んでほしいと思うのは、小説家の性。でも、いいことばかりではありません。誤読されたり、批判されたり、神様みたいに言われたり。そんなとき、誠実に応え、自分の心を守って書き続けるための、《読まれ方入門》。小説を一生懸命書いて、誰かに読まれたいと願って、それなのにいざ読まれるとなると、辛いことも起こります。矛盾しているかもしれませんね。 わたしは、小説家という仕事には”読まれることそのものの痛み?がつきものなんじゃないかと思っています。解釈されることは、傷を受けることだからです。(はじめにより)===【目次】はじめに第一章 本を出したらどうなる?1 まったく売れていないようだ2 誰にも読まれていないようだ3 じわじわ読まれはじめたら?4 文壇で評価される/されない5 読者に理解される/されないよもやまばなし(1)第二章 読者との理想的な距離感1 誤読されたら2 読まずに批判されたら3 ファンがアンチになったら4 ファンがストーカーになったら5 作品と作者は別なのか?6 社会問題を小説に書くこと7 二次創作はありか?よもやまばなし(2)第三章 批評との共存の仕方1 冷笑されたら2 なぜ論理のない批評に傷つくのか3 圧のあるベテラン小説家になったら4 誤読されたら5 なぜ誤読に傷つくのか6 間違いを指摘しにくいと思ったら7 差別されたら8 なぜ差別に傷つくのか9 批評が嫌いになりそうになったら10 小説家が差別するときよもやま話(3)第四章 ファンダムと生きてゆく1 作者=神になったら2 作品ごと軽蔑されたら3 ファンが批評を叩いていたら4 思想は隠してと言われたら5 あなたが推しですと言われたらおわりに===