正しい動きを身につけ、自分の姿を知るために映像遅延装置を使った独自の練習を紹介する。
次に基本的な構え方を解説し、ウォーミングアップとして様々なステップ、スキップ、ジャンプ、前転、後転、ブリッジ歩行などを紹介する。
さらにフットワークドリルとして多種多様なフットワークやローリング、スライディングを行ない、このウォーミングアップとフットワークで総合的な脚力や柔軟性を養う。
普段の練習に取り入れやすい2人組でのパスドリルを中心に練習メニューと指導法を解説する。
裾花中学校ではセッター練習を行なわず、このパス練習を通じて「全員がセッターの動きをできる」という目標を持って、セッター練習を兼ねたパス練習をしている。
20種類以上のパス練習から、パスの方法だけではなく、ボールのさばきや構えを作り動き出すタイミングや、止まるタイミングなどバレーボールの基本動作を正確に練習する。
試合の流れをつかむために重要なディグについて、まずは基本的な2人組ドリルから段階的に練習を指導、解説する。
1対1でボールを打ち合い、スパイクレシーブのタイミングを独特なリズムの取り方で理解する練習方法を紹介する。
さらにコースを変える、打ち手の動きを読む、強いボールを打つ、遠くへ打たれたボールを追う、読みの方向から変わった時の動きなど、試合の形に近づけていく。
また応用練習として、対人レシーブや4人組ドリルも解説する。
前巻でのディグの基本動作をもとに、さらにディグ練習を掘り下げていく。
ステージ上からの実践ディグドリルとして、高い位置からの角度や勢いのある球を受ける。
これにより、試合と同じ状況を作り、実戦で自然に体が動くゲームに直結した練習になる。
また、指導者がボールを出してディグ練習を行なう場合のポイントや一列レシーブでの、いろいろなパターンを紹介する。
◎レセプション
サーブからレシーブまでの平均的な時間を1.2秒とし、その間でいかに正確なサーブレシーブを行なうのかを解説する。
さらに試合期の実践的なレセプション練習として、コンビを作ってセッターにボールを返すところまでを反復練習する。
◎スパイク
平行トス、Dクイック、ブロード攻撃、コンビを入れたスパイク、AクイックBクイックを連続、CクイックDクイックを連続、二段トスなどに対するスパイク練習を紹介する。
指導者のボールを上げるタイミングや高さなど、指導者に対するポイントも解説する。
◎ブロック
ブロックのフォーム作りとフットワークを紹介する。またコンビの作り方や実践練習として相手セッターのトスに対しての読みを練習する。
◎総合練習
練習のまとめとして、オールコートでの4対4の総合練習を紹介する。