まずはチューブトレーニングの代わりに東海大学付属諏訪高校が実践している「安くて安全、そしてきつい」帯トレーニングを紹介していきます。入野氏が考えた効率性を上げるトレーニング道具はなんと柔道の帯…
また、トレーニングの紹介だけでなく全員で実施する際にどのような陣形で行なうのか、指導者の立ち位置などもご覧いただきたいポイントの一つとなっています。
続いて様々なラン&コンタクトトレーニングを収録しました。練習の最初に、ウォーミングアップではなくパフォーマンスアップという動きづくりを念頭において行なうトレーニングは、サッカーやラグビー、相撲などバスケット以外の競技からインスピレーションを受けて考えられています。柔軟な発想でトレーニングをマンネリ化させず、選手のやる気を引き出す入野氏の工夫が現れた内容となっております。
◎帯トレーニング
・帯とび(両足・交互・片足・もも上げ・二重とび)
・帯ラン(フロント・バック)
・帯スライド(ノーマル・切り替え)
・帯ドリブル
◎様々なラン&コンタクトトレーニング
・3人カール(フロント・バック・エイト)
・スラローム
・リアクション
・ジグザグショートスプリント(フロント・リバース)
・コンタクト(ラン・ラグビー・エアバンプ・相撲・クリスクロス)
バスケットボールは激しいコンタクトスポーツであり、身体の大きくて強い選手が有利な競技です。しかし、それでは大きい選手がいないチームはどうすれば良いのか。2巻ではダミーを用い、相手にあたり負けしないフィジカルコンタクトを修得するドリルを収録しました。
続いて東海大学付属諏訪高校にとって要となるディフェンスのフットワークを紹介していきます。
入野氏がフットワークにおいて最もこだわっている要素とは何か…
練習のための練習にならないためにはどのような工夫をすれば良いか…
生徒が目的からずれてしまった時に具体的に指摘し正しい方向に導いていく方法など、指導者が注意すべきポイントがつまった内容となっています。
◎ダミードリル
・リバウンド(ディフェンス・オフェンス・リングジャンプ)
・ドリブルドライブ(ツーステップ・ランシール)
・ドライブ&フィニッシュ(つき出し・体のあずけ)
・バンプ
◎ディフェンスフットワーク
・スライド(リードフット養成)
・サークルフットワーク(ホップ・クローズアウト)
・ジグザグスライド(シュートスプリント)
・スライド&ラン(スライドラン・ランスライド・クローズアウト)
・ディナイ1パンチドリル
3巻ではフットワークで培ってきた足を試合の中で使えるようにするファンダメンタルドリルを収録しました。バスケットの根本にあるのは1対1であり、その次に2対2と広がりをみせます。ここでは特にその1対1の攻防において相手に抜かれないディフェンスを修得するための、ポイントを絞ったファンダメンタルドリルを紹介していきます。
また、練習の効率性を上げるにはどうすれば良いのか、リーダーシップを発揮できる生徒を育てるために取り組んでいる方法など、随所に入野氏の指導哲学が散りばめられている部分も今作の見所の一です。
◎ディフェンスファンダメンタル(1on1)
・ボールなし(バックステップ・背面・ライブ)
・ボールあり(チェンジなし・ジグザグ・ライブ)
・3回パスから1on1
・リアクション1on1(ルーズボール)
・コーン1on1
4巻では東海大学付属諏訪高校が日ごろ取り組んでいるオフェンスファンダメンタルドリルを紹介します。中でも試合で活きる技術を修得するために入野氏がこだわって取り組んでいるメニューは必見の価値があります
また、待ち時間が生じてしまう全体練習も入野氏にかかれば試合の状況を演出した練習に変わり、頭では理解していても「練習のための練習になってしまう」といった悩みを解決してくれること間違いなしです。
その他にも「時間が無くてシュート練習が行なえない」などの練習時間に悩みを抱える指導者、新しいオフェンスドリルにチャレンジしたい選手に取り組んでもらいたいオフェンスのメニューを収録しました。
◎オフェンスファンダメンタル1
・ドリブル&キャッチ(1分・カリー・キャッチ)
・ユーロステップ(スロー・クイック)
・フェイク1ドリブル
・2ボールピック&ロール
・フロアタッチシューティング
◎オフェンスファンダメンタル2
・3角パス(ノーマル・バックカット・タッチパス・ストップ)
・クリスクロススリーメン(ハンドオフ・バック・ビハインド・ネック)
・チェイスレイアップ(パス&ラン・ドライブ)
・ジャングルドリル(リバウンド)
・ランニングシュートコーンドリル
5巻では東海大学付属諏訪高校が誇る屈強なチームディフェンスの練習メニューを公開していきます。「ディフェンスはきつかったり、苦しいことが多いのですが、チーム一丸となって頑張ることで、その先に達成感や勝利が待っている」と、長年ディフェンスを中心にチームを作り上げてきた入野氏は語ります。
ここではどのカテゴリーでも起こり得る状況を中心に、相手にビッグマンがいる場合どのように守り抜くか、トランジションの速い攻撃をどう対処するかなど、それぞれのシチュエーションの狙いに合わせた、東海大学付属諏訪高校のディフェンスドリルを豊富に収録しました。
◎チームディフェンス
・トライアングルディフェンス(クロス・スイング・スタッガー)
・オンボールディフェンス(ドリブルスクリーン・ハンドオフ・ピック&ロール)
・3on3ダブルチームドリル(フルコート)
・3on3+1ディフェンス
・4on4ダブルチームドリル(ハーフコート)
・5on5ピックアップドリル