400年の伝統を誇る銅器の産地「富山県高岡市」で製作された、安定感のある美しい高岡銅器の鋳造仏像です。
熟練の職人によって一体一体丹精込めて造られた逸品でございます。
大黒天は、ヒンドゥー教のシヴァ神の化身であるマハーカーラのことで、戦闘をつかさどる神でしたが、次第に財宝をもたらす力が知られるようになり、各地の豪商が守護神としました。富や出世、繁栄をもたらす招福・金運の神です。
また大黒天は大国主命と結びつき、五穀豊穣の神として七福神の一つに数えられ、広く民間に信仰されています。
恵比寿と一緒に、商売繁盛・開運招福の二福神として祀られることも多いです。
七福神信仰の歴史は、鎌倉時代に、日本古来の守り神、恵比須(漁労、労働、商売などの守護神)の信仰に、中国を経てインドから大黒天(五穀豊穣、飲食の神)、弁財天(音楽、知恵、弁説、財福の神)の信仰が加わりました。
室町時代になり、この三神の信仰が庶民の間に深まってきますと、毘沙門天(人倫の道、仏法の守り神)、布袋(吉凶の占い、家庭円満など福徳の神)、福禄寿(幸運、生活の安定、長寿の神)、寿老人(長寿延命の神)の四神が加えられ、人々の願望に応える七福神として信仰の象徴になったといわれています。
◆ 高岡銅器 ◆
400年の伝統を誇る高岡銅器は、原型づくり→鋳造→仕上げ加工→着色という細かい工程をたどりつくられます。
どの工程においても、熟練した職人が手技の粋を発揮し、それらが連携することにより1つの造形美が生まれます。
鋳造工程では、溶けた金属の温度を「目で測る」ほどの長年培った熟練度が要求されます。
伝統と気品に満ち溢れた高岡銅器は、ご自宅用はもちろん、贈答品として大変喜ばれています。