虎竹炭パウダーは模様の色付きの薄い虎竹の「白」を有効活用するために誕生した特別な淡竹の竹炭パウダーです。「白」の虎竹を利用することで虎竹林の保全にも繋がります。また、通常の孟宗竹の竹炭パウダーとは含まれる成分がほんの僅かに違いますが、基本的に大きな違いはございません。
希少な日本唯一の虎斑竹を高温の土窯で焼き上げ、微粉末パウダーにしています。粒の大きさは10ミクロン(0.01mm)と非常に細かく、無味無臭。パンやケーキ、クッキー、麺類など幅広い食品に黒い色付けをお楽しみいただける食品添加用の竹炭粉です。
竹炭パウダーは人間の体内ではつくりだすことができないミネラルを豊富に含んでいるため、身体の体調を整えると古くから言われています。また竹炭パウダーは栄養素のある食べ物ではなく「竹炭100%(炭素)」のため、無味無臭です。
竹炭には、目に見えない細かい孔(あな)がたくさんあります。1グラムの竹炭の表面積は、備長炭の何と3〜5倍!約700平方メートルにも達しています。竹炭の孔の中には、竹が地中から吸い上げたカルシウム、カリウム、ナトリウム、鉄分などの天然ミネラルが豊富にバランス良く、水に溶けやすい状態で含まれているのです。
「炭職人に胃腸の悪い方はいない」と昔から言われており、調子の悪い時には炭職人さんは、炭窯でそのまま炭をかじっていたそうです。また昔の忍者が解毒のために炭粉末を持ち歩いていたという話もあります。
竹炭には吸着効果があります。昔から炭を食べることが民間療法とされていたように、炭の吸着効果は、腸にたまった老廃物を吸収し、そのまま体外へ排出してくれます。そのため竹炭には腸内環境を整え、便秘改善やデトックス効果が期待できると言われているのです。
パン生地など全体量に対し、竹炭パウダーを全体量の1〜3%を目安にお使いください。もちろんお好みによって量を調節していただいてもかまいません。お水やコーヒーなどの飲み物に混ぜたり、直接飲んでいただくこともできます。
また竹炭パウダーを食べ過ぎるとよくないということは特にありませんが、竹虎では1日の摂取目安量として耳かき2〜3杯程度をオススメしております。一度の使用でティースプーン1杯程度を服用される方も多くおられます。
※耳かき3杯が約0.2g、ティースプーン1杯が約2gです。
虎竹の里の虎斑竹(とらふだけ)。日本でもここにしか成育しない不思議な虎模様がつく竹ですが、実は全ての竹に美しい模様がついている訳ではありません。日当たりや山の様々な条件により色つきの良い竹、色つきの良くない竹それぞれなのです。
虎模様の良く出た虎竹を親竹として残しながらも、色つきの良くない竹は間引く必要がありますので山から伐り出される虎竹が全て一級品として製品にできる竹という事ではありません。虎竹は「虎」、色つきが無かったり品質が悪い竹は「白」と呼ばれ、土場で色つきと太さ別に細かく選別されています。
色づきの良い竹は製竹され、竹細工として加工されるのですが、色つきが悪く「白」として選別された竹は製品にする事ができません。かっては「白」も壁竹用の割竹や箒の柄など様々な加工材として全国の竹メーカーさんに出荷したり、自社製品として使ったりしていました。
ところが、ご存じのように近年は土壁の住宅が減っり需要が少なくなった上に、海外からの輸入竹材が増えています。色つきの良くない虎竹材の使われていた昔ながらの竹製品の多くは、輸入商品に取って変わってしまいました。虎竹を山から伐りだすためにはどうしても虎竹のB級品とも言える「白」が出てしまいますが、この「白」の活用方法がなくなっています。 色づきの良くない竹をどうやって有効に活用していくか?竹虎にとっては大きな課題なのです。
かつて古老の山の職人は言いました。「虎竹は霜がおりると色が出る。」暖かな南国高知ですが、冬場にはキリリッと肌を刺すような冷たい日があります。自分の小さい頃には雪合戦ができるくらい雪の降る事もありました。そんな冷え込みが竹の色づきを助けると言われています。
科学的に根拠があるものではありませんが、自分たちの経験からも近年の温暖化は、虎竹への色づきに多少なりと影響があるように感じるのです。冬の寒さかが無くなりつつある分、色づきも良くなくなってきて土場に運ばれ、選別される虎竹の中で「白」の割合が、どんどん増えてしまっています。
竹虎は「虎斑竹の製造をこれからの100年もずっと続けていきたい」「日本の伝統文化を守り続けていきたい」そう考えています。虎竹の生産を続けるためにどうしても出来てしまう、この「白」を、何とか竹資源を無駄にせず有効利用する方法はないものだろうか?虎竹ばかり伐採して品質の悪い竹の間引きができないとしたら、虎竹の里の虎竹はどうなるのか?
毎年沢山育つ虎竹の白もどんどん有効活用していく、これが竹虎の課題です。模様が少ないからと言って、伐採しなかければ虎竹の竹林は「白」ばかりが増えてしまいます。しかし、そんな竹達を伐採しても製品加工できなければ後世に竹文化を伝えていく事はできません。100年後の虎竹を守ることは難しいのです。
虎模様の少ない白ですが、虎竹の里で温かい陽射しをいっぱい受けてのびのびと育っています。土中からカルシウムやマグネシウムをたっぷり吸収して伸びる幹の中はミネラル分を豊富に含んでいます。そして竹は、消臭・抗菌作用も言われている…。色々な可能性を秘めた竹の事を、ずっと考え続けたどり着いた答えのひとつが虎竹炭であり、微粉末にするパウダーでした。
漢方薬に用いる生薬のひとつである竹茹(ちくじょ)や、竹を炙った時に出でくる竹瀝(ちくれき)は淡竹が原料です。虎竹(淡竹)には、日本唯一の独特の虎模様の他にも淡竹ならではのパワーが秘められているのではないかと考えています。
虎竹炭パウダーは、それぞれ重さにより開封部分がチャック式になったアルミスタンドパックに入っています。