数学教育講話II (西元教善・著)A5/220頁
これまで、太陽書房から「数学学習における「理解」の研究〜低学力時代における意味と意義」(2002)、「スーパーサイエンスハイスクール 数学分野の実践記〜数学が「わかる」ことを求めて〜」(2006)、「メタ理解と数学理解〜「わかる」がわかれば数学がわかる〜」(2007)を刊行している。書名からもわかるように一貫して「わかる」ことに立脚した理論的研究と実践的研究についての著書である。本著は、その主旨には変わりはない数学教育についての研究であり、さらには数学的な内容についての考察も扱ったものである。
目次
講話1 数学が「わかる」ことに向けての実践
〜高校生の数学「理解」観確立を中心にして〜
講話2 算数・数学分野の小中高連携教育
〜「メタ理解」研修を通じて〜
講話3 数学学習における「理解」について
講話4 数学科における観点別評価についての一考察
講話5 大学入試問題研究
〜本校数学科の取組み〜
講話6 生徒の素朴な質問に思うこと
〜背理法による証明問題から〜
講話7 チェバの定理についての一考察
〜三角柱,三角錐への拡張〜
講話8 数学が「わかる」ための改善の手立て
〜今日の読み物による「メタ理解」教育〜
講話9 不定積分は無限集合
〜集合としての「=」の認識を〜
講話10 パワーポイントを使ったプレゼンによる中高連携教育
〜たすき掛けによる因数分解〜
講話11 Tosho関数・図形作成エディタの活用
講話12 生徒に好評であった実践事例の紹介
講話13 2次方程式の解の図示について
〜双曲線、複素平面を活用して〜
講話14 「理解」から覧(み)た数学I
講話15 Shapiroの巡回不等式について
〜高校生にも扱える題材として〜
講話16 「分かる」こと君に教えたい
〜朝日新聞への投稿〜
講話17 理数科探究数学
〜本校数学科の取組み〜
講話18 私の作成したマーク式問題