■一番古いけど、一番おいしい作りかた。薪とかまどを使った昔ながらの餅づくり。
宮城県大和町にある「笠原餅店」は、創業から60年あまり、伝統の製法で餅づくりを続ける専門店です。
契約農家で丹精込めて育てられたもち米「みやこがね」は、宮城のきれいな水と空気をたっぷり吸い込み一粒一粒がふっくらつやつや。
このもち米を、昔ながらの製法でじっくり蒸し上げていきます。蒸しの工程で使われるのは、かまどと薪火。炎の様子をつねに見守り微調整を加える繊細な火入れは、まさに
職人技です。業界の99.9%がガスの蒸し機を採用している中で、あえて手のかかる製法にこだわるのは、ひとえに極限まで米の旨みを引き出すため。
さらに、大手メーカーの工場生産では蒸したもち米を機械で切り混ぜて成形する場合があるところ、笠原餅店では杵でつくように米粒をつぶす餅つき機を使うことで、つぶ感
があるのになめらかで、空気をほどよく含むふっくらとした食感に仕上げています。やわらかく食べやすいのに、口の中でべたつかないので喉に詰まりにくいという心地よい食感を
是非お楽しみ下さい。