雑穀セット
なぜ雑穀が注目されているの?
戦後、日本人の食生活は大きく変わりました。卵や牛乳、パンの普及による「食の欧米化」です。これにより動物性脂肪や小麦の摂取量が増え、肥満や生活習慣病、アレルギーなどの増加に繋がったと言われています。
こうした食生活を改善しようと、伝統食の見直しや1日30品目のガイドライン、また玄米食をはじめとするマクロビオティックなど、様々な運動や指針が登場しました。その中でも雑穀は、現代人に不足しがちなビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでおり、お米と一緒に炊くだけで手軽に食べられることから、ここ数年で一気に注目されるようになりました。
そもそも雑穀って何?
穀物は主穀、雑穀、菽穀(しゅくこく)、擬穀(ぎこく)に分けられ、雑穀とは「イネ科のうち主穀を除いた穀物」を指します。 主穀は主食として食べられている世界三大穀物(米、小麦、トウモロコシ)のことで、菽穀はマメ科の穀物、擬穀はソバ、アマランサス、キノアなどのことです。
日本における雑穀の栽培の歴史は米と同じくらい古く、戦前までは玄米に雑穀を混ぜたものが一般的な主食でしたが、白米が普及するにつれて雑穀の消費量は大幅に減り、栽培面積は100年前の1000分の1以下にまで減少しました。今では流通している雑穀の90%以上が外国産となっています。