有田焼 JICON 磁今 浅リムスープ皿 小 渕錆 大治将典デザイン φ150×h46

底が丸くなっているので最後までスープをすくいやすくなっています。
〈取扱い上の注意〉
・製品本来の用途使用目的に沿って正しくご使用ください。
・電子レンジではご使用いただけますが、オーブンでのご使用はお避けください。
・衝撃や急激な温度変化を与えるとひび割れや破損することがありますのでご注意ください。
・割れ、欠け、ヒビ、が入った場合は使用しないでください。
・磁器は性質上『熱』を伝えやすいので熱い物を入れた取り扱いには十分お気を付け下さい。

<町家 陶悦窯 について>
今村家は慶長三年豊臣秀吉の文祿慶長の役の折、松浦公の招へいにより来日した巨関(こせき)とその一統により現在の佐世保市三川内山にて製陶を開始寛永十八年(1641)二代 三之丞は皿山棟梁兼代官に任じられ平戸藩御用窯となり、三代 弥次兵衛は猿の様に器用な事から松浦公より『如猿』の名を頂き、天草陶石による白磁製作研究と幕府献上の白磁製作により寛永四年(1664)には百石を給す。
四代 庄右エ門、五代 善右エ門、六代 利右エ門、七代 勝治、八代 利太郎、九代 廣太郎まで御用窯として続き、廃藩置県による御用窯廃止で十代 利作、十一代 房太郎はオランダ貿易を始め、伝統技術を守りながら珈琲碗などの新商品開発を行う。
窯場拡張のため昭和三十八年(1963)十二代 鹿男は有田町に窯を移し、茶道具を中心に製作、十三代 博は日展をはじめ現代工芸フランクフルト展、大英博物館展など出品。 現在、十四代 堅一に至る。

<器の肌合いについて>
一般的な有田焼の焼き方、青白く焼き上がる「還元焼成(焼成温度1300度)」ではなく、自然な白を目指し、やわらかい白に焼き上がる「酸化焼成(焼成温度1240度)」で焼き上げています。
また、磁器でも元の陶石や釉薬の素材感を感じ取れるよう、あえて褐色の点(磁土や釉薬に含まれる鉄分)やざらつきを感じる微粒子が表情にでるように、釉薬の撹拌をほとんど行わず、器の表面に鉄粉や微粒子が残るようにしています。漂白されたような白ではなく、素材のそのままの白さを目指しました。(有田焼の一般的な釉薬の撹拌時間は20時間以上撹拌することによって鉄粉や微粒子を細かく砕き、滑らかな表面に仕上げます)
釉薬はわら灰をベースにした天然由来の白釉を用いています。
ハーフマットな質感で、昔ながらの作られ方をした釉薬から生じる、どこか懐かしい骨董の磁器の肌合いにも通じる優しい白が出来上がりました。