XLNAUDIO ADDICTIVE DRUMS 2 CREATIVE COLLECTION
「ADDICTIVE DRUMS 2」に加えて人気拡張音源が大幅に拡張された本格パッケージ。 |
ドラムひとつひとつのチューニングやマイキング、それらドラムスのミックス、そしてルームコントロールとエフェクトを備えた大定番ドラム音源ADDICTIVE DRUMS。ひとつのドラムで非常に幅広い音作りが可能ですので、ドラムに希望するイメージを自由自在にコントロールが可能です。
それでいて、それら操作が明快。ここがADDICTIVE DRUMSの真骨頂。
つまり、非常に「簡単」で「音が良い」ドラム音源です。
気になるポイントは、重さ。
しかしこれもまた非常に動作負荷が軽く、BFDのようにその他プラグインの起動や利用に気を使わなくて良い点も重要なポイント。
音が良くて軽い、これを兼ね備えた非常に数少ないドラム音源です。
付属する拡張音源
・Fairfax vol.1 - 骨太でパンチの効いたパワフルなアメリカンロックサウンド
・Fairfax vol.2 - ロック、アコースティック、インディロックに最適
・Black Velvet - オルタナティブ / グランジロックに最適な拡張音源
・Session Percussion - ビートに彩りを飾るパーカッション・民族楽器専門の拡張音源
・Vintage Dry - オールドロックで耳にできるドライでタイトなサウンド
・Reel Maschine - ヴィンテージドラムマシンを丁寧にサンプリングした高品位音源
BFDと比較して?
単に軽くて音が良いのであればBFDを選択する必要がないのでは?
と思うのはごもっともな理論です。
そこで、かなり主観的な意見ですが、その違いをご紹介してみます。
まず、ADDICTIVE DRUMSは臨場感や躍動感にあふれたサウンドを得意とします。
対してオールドロックのようなタイトなサウンドは、ややBFDの方が得意であるように感じます。
もちろんADDICTIVE DRUMSでも、マイキングやチューニングなどの設定で極めて高いレベルの音作りを実現できるのですが、BFDではプロフェッショナルのドラマーにお願いしたような「枯れ感」までも実現できる分、軍配はBFDにあがるか、というところ。
しかし逆に言えば、ロック、ポップ、オルタネイティブ、メタルなどなどのいわゆる大くくりにした「ロック」的なサウンドのみを求めるのであれば、十二分にADDICTIVE DRUMSで事足りるとも言えます。
BFDが重く割高なのは、ありとあらゆるジャンルやタイプのサウンドを網羅しているゆえの事ですので、大まかな方向性でロック的なサウンドしか求めないのであればADDICTIVE DRUMSがオススメです。
簡単にリアルなサウンドを実現できるAddictive Drums 2の秘密 |
拡張音源の品質は非常に高く、かなりシビアなレベルでの音源、グルーヴの収録が実現されている事は明白ですが、そうした高品位な音源やグルーヴを読み込んで「どう振る舞うか」がドラム音源エンジンにとって最も重要なポイントです。
BFDでは、音源の集音のベロシティレイヤー(ベロシティ*の強さに応じて音色が切り替わる層や層数)が非常に高く、はっきり言って玄人ドラマーでも「騙せる」レベルの振る舞いを実現しています。しかし、それ故に非常に大きなメモリを必要とし、しかもHDDへのアクセスも尋常ではなく、物理的にデスクトップミュージックでは現実的ではない高い要求を求められます。(弊社でのお客様では、HDDやメモリがプロフェッショナルスペックでない方から、しばしばお問い合わせを頂く事になってしまっているのが現実です)
また、ドラム玄人ではない多くの「人間」という生き物にとって、「リアル」に感じる振る舞いとしては必要以上のサウンドであるとも言えます。
そんなBFDの後発にあたるADDICTIVE DRUMSでは、そうした「非現実的」な盲点をクリアにし、しかもリアルかつ軽快な振る舞いを行うよう設計されています。
一例を挙げると、同じベロシティ*のMIDIノートが入力されても、ADDICTIVE DRUMSは「非常に近しい、それでいて異なる音」をランダムに鳴らしてくれます。これは「リアルなドラムでは絶対に同じ打点/強さで叩かれる事は起こりえない事象である」という事が「リアル」を感じさせる重要なポイントである、という事を突き止めたことによる独自の振る舞いです。これ故に、ベロシティレイヤーを必要以上に細かく用意する必要がなく、それ故現代の標準メモリスペックで事が足り、しかも打ち込みの際に一打一打に異なるベロシティを設定する必要なく「人間らしい」振る舞いを起こさせる事に成功しています。
Addictive Drumsエンジンは、機械的なその他ドラム音源と異なり、ある意味では要領の良い天才肌的な人間にも似た、頼れるドラム音源エンジンという訳です。
*ベロシティとはMIDIノートの音の強さを司るパラメータです。
関連タグ:VST ドラム音源 エックスエルエヌオーディオ アディクティブドラムス
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