インスピレーション
Bit Zoneは、イタリア生まれのCrumar Bit 99に触発されたデュアルレイヤーシンセです。
このレアなデジタル制御の6ボイスプリフォニックアナログシンセは、当時人気だった日本製の6ボイスアナログシンセの対抗馬として生まれました。
このシンセは、ボイスあたり2つのDCOと2つのLFO、ボイスあたりのCEM 3328アナログフィルター、ボイスあたりのVCAで設計されており、非常に強力で幅広い用途に対応します。
インストゥルメント
Bit Zoneから出る音のすべては、実機のハードウェアから発したものを基本にしています。
これらの音は、UVIサウンドデザインチームがこの楽器を駆使して作り出したものです。その時代特有のサウンドから現代スタイルの響きまで、機能の限界や想像し得る限り印象的な音色を作成しました。そうした数々の音を1つずつ丹念にサンプル収録しました。
この際、素のもの以外に、Yamaha SPX90を通して、特徴的なコーラスアルゴリズム“Symphonic”で処理したサウンドも収録しました。
このことで、80年代に流行したこのエフェクト処理したサウンドをサウンドデザインに組み込むことを可能にします。
最終的にBit 99から 29、000を超えるサンプルを収録し、168レイヤーを組み、378プリセットとしてBit Zoneに封じ込み、アルペジオ、コードステップ、ワンフィンガーなどのアニメションサウンドをはじめ、ベース、ベル、ブラス、エフェクト、キーボード、リード、オルガン、パッド、プラック、ポリシンセ、ストリングスとウィンドにカテゴライズしました。
Bit Zoneのどの音色も完全エディット可能で、すぐに使用することも、新しいサウンドの開始点として使用することもできることを念頭にプログラミングされています。
そして、最初から音作りのためにBit 99の生粋波形も用意しました
Bit Zoneのデザイン美学は、実機の持つ特徴的な雰囲気を纏いつつ、完全独立した2つのレイヤー(つまり実機2台分)で扱えることです。
オシレーターからエンベロープ、マルチモードフィルター、そして先進的なアルペジエーターまで、2つずつ用意されています。
これに加え、共通のLFO、ステップモジュレーター、スタジオ品質の内蔵エフェクト:EQ、ドライブ、Thorus、アンサンブル、フェイザー、ディレイとSparkverbで、そのサウンドを仕上げます。