人間の耳が「良い音」と判断する音声には、ふんだんに倍音成分が含まれているそうです。
実際に、音に厚み・奥深さ・力強さを感じるのは、原音に倍音を付加したサウンドの方が「より多くの人」の耳を奪います。
つまり、コンプレッションで音圧を稼ぐ以外にも迫力をます事、耳を奪う事は可能であるというわけです。
最たる代表は「アナログ機器」。
アナログハードウェアを通す事で音に変化を与え、耳を奪うサウンドを生み出す手法は今や誰もが知る常套手段です。
本製品は、そうした「耳を奪いがち」な様々なプロセッシングを、これひとつで、簡単に得てしまおうというプロセッサーです。
INFLATORの良いところは、そうしたプロセッシングを施すにもかかわらず、原音の印象を失わない事にあります。
そのほかのエンハンサー/ハーモニックディストーション・ジェネレーターなどは、原音の印象をも同時に変えてしまうので、「このままじゃよくない音」にしか使いどころがありませんが、INFLATORならば「良い音のその先」に積極的にアクセスできます。
おもな特徴
・あらゆる素材で、聴感上の音量を上げる。
・デジタル上で限界と思われていたレベルを超えた仮想ヘッドルームを生み出し、突発的なピークでのデジタルクリップを回避。
・コンプレッサー/リミッター特有のポンプ感とは無縁の、独自のアルゴリズム。
・微妙にかけた時の真空管機器のような暖かいサウンドから、目の前に音が迫ってくるような太い音、アナログ機器が飽和点に達したときのサチュレーション歪みまで、音楽的な再生音。
・ダイレクト/バンドスプリットの2モードを用意。DSP負荷や、欲しい音にあわせて選択可能。