思いと創造。
レインゲイターよりも快適に広範囲に使用できるソフトシェル素材のロングゲイター「クナイ」。
踏み跡の乏しい尾根や渓を歩くシノギングには、シューズへの異物の侵入を防ぐゲイターは欠かせません。
登山・ハイキングをやっていた頃は、防水生地のいわゆるレインスパッツ(レインゲイター)を使っていましたが、生地の透湿性が発汗量に追いつかないために蒸れて結露したり、すぐに外れてしまう金属製のフックにイライラしたりと頭を悩ませていました。
シノギングという山遊びを提案するにあたり、レインスパッツとは別物の新しいゲイターを企画する段階で、伸縮性のない生地でも足にフィットする地下足袋は大いに参考になりました。
地下足袋の作りを基にして、コハゼを編み上げ式の紐締めに変えることで、ふくらはぎのフィットが容易に調節できるようになり、あのイライラの原因だった金属製フックの代りにトグルを使用することで簡単に確実にシューズに固定できるようになりました。
こうして足さばきの邪魔にならず、藪漕ぎや長時間のシノギングにもストレスを感じないソフトシェルのゲイターが出来上がったのです。
使い心地。
足にフィットしたクナイはシノギングにおける足回りのストレスをなくし、足元の視界が確保できるので悪い場所を安全に通過できます。
裾をシューズにしっかりフィットさせれば異物の侵入もなく雪が入り込むこともありません。
正しく使えばこのような使い心地を実感することができます。
使いこなし。
シノギングでは、晴れでも雨でも雪でも、どんな天気でもクナイを使います。
もともと防水仕様のシューズを使うことが多くないので濡れることはそれほど気にならず、撥水のメンテナンスをしっかりしておけば何とか凌ぐことができるからです。
裾の前のトグルをシューレースにくぐらせてから引き上げて固定します。
そして裾の左右のループにバンジーコードや丈夫な細引きを付けてシューズの底に固定することで、裾まわりがシューズにしっかりフィットして、異物の侵入や裾の浮き上がりを防ぐことができます。
また、かかとの裏面の面ファスナー(ループ)によって一部のシューズに容易に固定することができます。
素材の特長。
丈夫で耐摩耗性に優れる素材は、ゲイターに必要な強度を充分に備えています。
高い通気性によって不快な蒸れがなく、適度な防風性とschoellerらしい高い撥水性を備えているほかに、紫外線を遮断するUPF50+をクリアしています。