西洋史学への扉 白幡俊輔 本・書籍

本書は歴史的事実を編年的に述べた本ではない。
西洋における歴史学とはどんな学問だったのか、なぜ人類は歴史を書いてきたのか、そして私たちはなぜ、どうやって歴史を学ぶのか、を主眼におき解説する。

第一章で歴史、過去、事実、歴史学といった概念についての定義を説明、第二章では歴史学がどのように発達してきたのか『イリアス』『オデュッセイア』「アーサー王」などを具体例にとり説明する。

第三章では「ペスト大流行」が宗教や芸術、経済に与えた影響などを説明、第四章で歴史学習の方法論をわかりやすく解説する。

西洋史学という学びの扉を開けることは、現在について見つめ直し、未来を考察するための知恵を得ることに繋がる。
そこに豊かな人生が続いていくだろう。

出版社:京都芸術大学 東北芸術工科大学 出版局 藝術学舎
発売日:2021/5/21
90ページ

※この本はオンデマンドで作成・印刷されています。
目次

はじめに

第一章 歴史学とは何か?
第一節 「歴史」の正体
第二節 歴史はただの「過去」ではない
第三節 歴史上の事実とは何だろう
第四節 歴史学の学び方

第二章 「歴史」の歴史ーー昔の人はどのように歴史を書いてきたか
第一節 神話の時代ーーホメロスとトロイア戦争
第二節 中世の「歴史」
第三節 近代歴史学の誕生

第三章 過去の出来事から歴史を読み解くーー現代の歴史学
第一節 二十世紀の新しい歴史学
第二節 ペスト大流行がもたらしたもの
第三節 大航海時代と人々の暮らし

第四章 歴史を読む、歴史を学ぶ
第一節 歴史へ問いかける
第二節 歴史書を読む、歴史を考える
第三節 学ぶ歴史から書く歴史へ

おわりに