はじめての生態学 森を入り口に 下村泰史 本・書籍
「生態学」とは一般的にどういうものかを解説しつつ、本書ではとくに森林に注目し論考する。
世界の植生帯、そして日本の森林の景観を学ぶ。
日本にはどんな森があるのか、自然林・二次林とはなにか、「里山」の環境や管理・保全について読み解く。
第三章で森の「構造」を知るためのさまざまな調査方法等を紹介、特定の自然環境を例にその読み解き方を解説する。
さらに最終章では、人間との関わりの生態学「ランドスケープ・エコロジー」「生態系サービス」をとり上げて解説。
本書を一読した後、住んでいる場所の土地や気候を意識し、実際に身近な森に入ってみること、樹々を見上げてみることをおすすめする。
きっと、新たな風景が浮かび上がってくるだろう。
出版社:京都造形芸術大学 東北芸術工科大学 出版局 藝術学舎
発売日:2019/4/1
118ページ
※この本はオンデマンドで作成・印刷されています。
目次
第一章「生態学」をめぐって
「生態学」と「エコロジー」
「生態学」の本に書いてあること
基本としての個体群生態学
種同士の関わり
ブリタニカ大項目事典「生態学」に取り上げられていないもの
具体の学としての生態学
第二章 森について
世界の植生帯
日本の森林
二次林
里山の保全
重要里地里山について
里山管理の目標像
第三章 森の姿と構造
森の構造を捉えるには
森に入ってみよう
ローカルな森の姿 京都府の例
第四章 人間のいる生態学
ランドスケープ・エコロジー
島の生物地理学
生態系サービスの考え方について