これからのキャリア開発と組織社会化 エドガー・H・シャイン 尾川丈一 株式会社パーソル総合研究所 本・書籍

本書は、今まではあまり触れられてこなかったエドガー・シャインの組織社会化に関する小冊子である。
組織研究において、新しく組織に加わったメンバーが、組織の目標を達成するために求められる役割や知識、規範、価値観などを獲得して、組織に適応していくプロセスのことを「組織社会化」というが、個人が組織に参入するときは、必ずこの組織社会化の過程を通過しなければならないと考えられている。
しかしながら、外部環境がマクロ・カルチャー化(不確実性の時代)してきているために、従来型の導入研修、メンターリング、ヒアリング、OJT、Off-JT等では不十分であるので、新対策が提案されている。

出版社:プロセス・コンサルテーション
発売日:2021/7/5
全140ページ

※この本はオンデマンドで作成・印刷されています。
第1章は、ハーバード・ビジネス・レビュー:1964年11月 - 12月号 第42巻 第6号より転載された68ページ〜76ページ『大学新卒者をいかに新しい仕事に慣れさせるか』(エドガー・H・シャイン著)を中島愛子が翻訳した。
第2章は、パーソル総合研究所の主催で行われた、エドガー・H・シャインによる四日間のワークショップ(2020年11月11日から14日まで)を収録、棚橋祐司が編集した。
第3章は、第2章では、触れられなかった心理的契約、キャリア・ドメイン、採用学、RJPをキャリア・サバイバルの視点から尾川丈一が追補(2020年11月15日)、櫻井恵里子が編集したものである。
我々の裨益が、学理への些かの貢献となれれば、誠に幸甚である。