続・必要な知識はこれだけ! 1日で漢方の服薬指導ができるようになる本 中級編 田茂淳哉 本・書籍

「抑肝散と加味逍遙散は何が違うの?」

「生薬の数が多すぎて、何を覚えたら良いのか分からない」

「比較的体力があり〜って何ですか?」

新人薬剤師や学生さんから、このようなことを質問された場合、皆さんならどう答えますか?
この本は前著の続きとして作成しています。
もちろん前作同様、「まずは各理論や生薬等ですぐに服薬指導に活かせる大事なポイントだけ勉強する」為の本です。
この服薬指導例を参考に、皆さん自身でどんどん分かりやすい服薬指導を考えて頂き、皆さんを信頼して薬局へ来てくださっている患者様に対して、より良い医療が提供できるようになればと考えております。

出版社:パブフル
発売日:2020/4/6
130ページ

※この本はオンデマンドで作成・印刷されています。
「抑肝散の君薬は○○で、体の中で「風」が吹いているから〜(略)」でしょうか? 漢方に詳しい人なら、それを聞けば分かりますが、新人薬剤師や学生さんにこのようなことを言っても「やっぱり漢方って難しいですね」の一言で終わってしまいますし、もしかすると漢方嫌いに繋がってしまうかもしれません。

このように教育者によって新人薬剤師や学生さんの漢方に対する興味や好き嫌いが分かれてしまうのは、とても寂しい感じがします。これは患者様への服薬指導でも同じです。指導する人によって患者様の漢方に対する興味やアドヒアランスなどが変わってしまうのは、やはり問題だと感じています。とはいっても、巷に漢方薬を簡単に解説した本が少なく、なかなか勉強出来ないのも事実です。だからこそ薬剤師に対して分かりやすく解説した参考書を作成し薬剤師教育や患者様への服薬指導に活かせる本を目指し本著を書き始めました。

今回は特に覚えてほしい生薬を載せています。暗記の部分でもありますが、一度覚えてしまえば薬剤師として見える世界が変わりますので是非覚えて下さい。もちろん可能な限り記憶に残りやすいように記載しております。それと、前著で好評でした服薬指導例も、今回は30パターンと多く用意しました。前著と合わせれば50パターンです