サーバ負荷分散入門 みやたひろし 本・書籍

今や大規模なサイトに不可欠な「サーバ負荷分散技術」をネットワークの視点から徹底解説!
負荷分散装置のデファクトスタンダードBIG-IPを用いた実習環境を通して、負荷分散技術を体験的に学習できる。
現役エンジニアが、そのノウハウを惜しみなく教えるサーバ負荷分散技術のすべて。
最前線で戦うインフラ/ネットワークエンジニア必修!

書籍『サーバ負荷分散入門』の付属CD-ROMのデータは、出版社のWebサイトからダウンロードできます。
http://www.sbcr.jp/support/12432.html

出版社:SBクリエイティブ
発売日:2014/10/5
426ページ

※この本はオンデマンドで作成・印刷されています。
本書は以下の読者を想定しています。(本書「はじめに」より抜粋)

サイトを構築するネットワークエンジニア
サイトを構築するとき、ただ言われたとおりに設定しても、
また同じようなネットワークの構築ばかりしていても、まったく面白くありません。
実際にシステムの動きや機能を理解して構築すると、設計や構築が面白くなりますし、
ネットワークエンジニアとしての幅も広がります。
サーバ負荷分散技術は、物理レベルからアプリケーションレベルまでたくさんの技術の集大成で、
技術的に盛りだくさんなので、非常に多くの技術を学べる格好のチャンスです。

サイトを運用管理していくサイト管理者
サイトを長く運用していると、サーバのサービスが壊れたり、
ネットワーク機器が急に壊れたりと、いろいろなトラブルに見舞われます。
そのたびにサイト管理者はトラブルシューティングをすることになるのですが、
ただやみくもにトラブルシューティングをしていても、時間がかかるだけです。
システムの中心にいるサーバ負荷分散技術をより深く知ることで、
トラブルシューティングのスピードが格段に上がります。

サーバエンジニア
たまに、負荷分散装置は中身がサーバと同じだから、すぐできちゃうと勘違いされている方がいます。
負荷分散装置は確かにLinuxベースで動いていることが多いですが、サーバとは似て非なるものです。
サーバ負荷分散技術は物理レベルからアプリケーションレベルまでを集約した技術です。
ネットワークを知って、初めて負荷分散技術を知ることができます。
負荷分散技術を体系的に学びたいサーバエンジニアの方にはお勧めです。

【必要な知識】
本書は、サーバ負荷分散技術をネットワークの視点から解説していきます。
したがって、ネットワークの基本的な知識が最低限必要になります。
また、本書は、実習環境でVMware Playerを使用したり、パケットキャプチャでWiresharkを使用したりと、
システム構築やシステム開発で一般的に使用するツールを使用してます。
それらに対する知識も最低限必要になります。

【本書の構成は以下の通りです。】

●CHAPTER1 サーバ負荷分散の概要
本書の導入として、サーバ負荷分散技術がどんな技術なのか、なぜシステムになくてはならないものになったのか、概要やメリットを説明します。

●CHAPTER2 実習環境のセットアップ
負荷分散技術を体験するための実習環境をセットアップします。
本書はサーバ負荷分散技術を体験しつつ、学んでいくことを想定しています。その体験の前提となる実習環境をセットアップします。

●CHAPTER3 サーバ負荷分散技術の仕組み
サーバ負荷分散専用機器である負荷分散装置がどのようにして機能を実現しているのか、またどんな機能があるのか、
パケットレベルにまでブレイクダウンして説明します。

●CHAPTER4 SSLアクセラレーション
負荷分散装置がサーバに代わってSSL処理を行うSSLアクセラレーション機能を説明します。
最近の負荷分散装置はSSLアクセラレーション機能を実装しています。
SSLアクセラレーションが何をするものなのか、そのメリットや意味を説明します。

●CHAPTER5 サーバ負荷分散環境の構築
負荷分散装置を用いたサイトを構築するために必要な知識や注意点を物理、論理両面から説明します。
また負荷分散装置を用いた一般的な冗長構成のパターンとパケットフローについて説明します。