●ポータビリティと高倍率・広視界を両立 当社オリジナル双眼鏡FZ-RFLシリーズ等の正立光学系にポロプリズムを使用した双眼鏡は、構造が簡単で安価に大口径双眼鏡を作ることができますが、反面大きく重くなってしまうのが欠点です。
ダハプリズム(dach = ドイツ語で屋根)は、ポロプリズムと同じ役割をするプリズムで、家屋の屋根のような形状をしていることからこのように呼ばれています。ポロプリズムよりプリズム自体が小型で、光軸の折り返し回数も多いため、双眼鏡に組み込んだ場合は全体がコンパクトにできるのが特徴です。
しかし、折り返し回数が多いため、使用する硝材の影響を受けやすく、また取付精度が見え方に大きく影響してくるため、製造には高い技術を要します。
FH-842K7Cは、これまでダハプリズム双眼鏡用として最適とされてきたBaK4ガラスを使用したプリズムの設計を材料から見直し、均一で高品位なプリズムをより安価に製造することに成功しました。このプリズムを使って、波長ごとに屈折率・反射率をコンピュータでシミュレーションし、それを元に実際に製品を組み上げ、何度もテストをしながら完成させました。
●実用重視の防水性能と軽量コンパクトな設計 FH-842K7Cは、光学系全体をすっぽりと覆う筐体に炭素繊維で強化した高分子合成樹脂のポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を採用。また、対物レンズの前に気密性を高めるシールドガラスを配置する防水設計を施しています。
ピント合わせは片手でピントが合わせられるセンターフォーカス式とし、あわせて密閉度と防水性を高めるインナーフォーカス方式を採用しています。屋外での使用で想定される雨や夜露による内部の曇りの心配はありません(但し完全な水没は想定していません)。
防水性能や耐衝撃性を高めると、どうしても重量がかさんでしまいますが、FH-842K7Cでは筐体の設計段階から小型軽量を意識して実用性を重視し、通常の使用では壊れることの無い実用十分な装備にとどめることで、重量を590gまで抑えました。
●実用十分な実視界6.3度のアイピース FH-842K7Cでは、人間の眼がものをはっきりと識別できる範囲が約50度とされていることから、この視野に合わせた実視界6.3度(見かけ視界50度)とし、従来のダハプリズム双眼鏡よりプリズムを小型化することで、大幅なコストダウンを実現しました。もちろん、アイピースの全レンズにはマルチコートを施し、レンズ間で起こる乱反射によるゴーストも最小限に抑えています。
また、18mmのアイレリーフに対応するため、クリックストップ付の回転繰り出し式見口ゴムを装備。使用する人によって異なるアイレリーフを、最適の位置に調節することができます。
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