本品は、ポリエステル樹脂および炭素繊維を主原材料として開発したパテで、鈑金パテとして使用し、強度が高いため、特に錆穴・切り継ぎ部分の補強に力を発揮します。当社のパテの中では最も厚付けが可能で、またグラスファイバー入りのパテと比べカーボンファイバーは、研磨時に出る粉塵が身体に付着しても、刺激などの人体に与える害が少ないという利点がある鈑金パテです。
【特長】
(1) 密着性: 金属面の密着が良好で、フェザーエッジがきれいにできる。
(2) 研磨性: ペーパーは目詰まりしにくく、カーボン系鈑金パテの中では比較的研磨性は良好。サフォームの必要がなく、空研ぎペーパー#80から研磨可能。研磨跡は比較的良好。
(3) 耐熱性: 50℃〜60℃の耐熱性のため、強制乾燥には不向き(膜厚等の条件により耐熱温度は50℃〜120℃まで種々変わります。)
(4) 作業性: 一度に厚付けが可能で、かつタレがない。また、研磨時に出る粉塵が身体に付着しても、カーボン繊維はグラスファイバーに比べて刺激などの害が少ない。
(5) 乾燥性: 表面タックが残らず乾燥が極めて速いため、作業性に優れている。冬場の気温が低い時期でも強制乾燥の必要がないほど極めて乾燥は速い。
(6) 強度: 強度抜群で、大小の錆穴や切り継ぎ部分の補強に最適。(錆は完全に除去して下さい。)
(7) 外観: 主剤はカーボンブラック色。硬化剤はブルー(青色)。
【使用方法】
(1) 補修箇所の旧塗膜および下地の汚れ、サビ、油分、水分等を完全に取り除いて下さい。
(2) 研磨ダストなどのその他不純物をエアブロー、シリコンオフ等で完全に取り除いて下さい。
(3) 缶容器よりヘラ等で主剤を必要量だけ取り出し、主剤に対して専用硬化剤を1.5%〜3%(通常2%添加)の割合で硬化剤チューブより取り出して加え、ヘラ等で均一にすばやく混ぜ合わせて下さい。
・混合比率2%……主剤100g:硬化剤2g
・主剤の容器の中に直接硬化剤を加えないこと。
・使用する量以外は少量でも絶対に主剤と硬化剤を接触させないこと。
・硬化剤の添加は1.5%以上3%以下の割合で(出来るだけ2%以上で)必ずご使用下さい。
(4) ヘラ等で補修箇所にヘラ付けして下さい。最初にしっかりとシゴキ付けし、その後空気が混入しないように注意しながら必要な量だけすばやく厚付けして下さい。
(5) ゲル状になるとパテ付けした部分が発熱するので、ヤケド等しないように保護手袋等を着用して充分注意して下さい。
(6) 表面だけでなく、完全に芯乾きするまで上塗り作業は行わないで下さい。カテゴリ一覧