商品について |
大堀相馬焼がつくられている福島県を舞台にした大河ドラマ「八重の桜」。 波乱に満ちた生涯を生きた、主人公の山本八重がもつ深い愛情、そして強い信念が、震災により被害を受けた大堀相馬焼の復興に宿るように、八つの桜を二重焼で表現しました。 大堀相馬焼はこれから、幾多の困難があっても山本八重のように不屈の精神で前進していきます。 八重の桜「八重セレクション」クラフト部門受賞、フランス「メゾン・エ・オブジェ」、ニューヨーク「NY NOW」出展作品となっております。 |
素材 |
大堀相馬焼 |
サイズ |
直径:7.5cm 高さ:9cm 重量250g 容量110cc/個 |
お手入れ |
【1】ご使用前 高台(器の底)をご確認ください。 予め高台を滑らかにする作業を行っておりますが、ザラザラしていることがあればサンドペーパー等で磨くことをお勧め致します。 また、ご使用前に一度煮沸していただくことで、汚れや臭いが着きにくくなります。 陶器が全て浸かる程度の水あるいは米のとぎ汁を沸騰させ、弱火で約30分煮沸してください。 30分後、火を止めたら自然に熱が冷めるまで放置します。 熱が冷めたらよく水ですすぎ、十分に乾燥させてください。 【2】ご使用後 カビや汚れが着いてしまった場合には、市販の漂白剤を薄めて浸けてみてください。 ただし、頑固なカビや汚れは落ちないことがあります。 また、上絵等があるものは変色する可能性がございますので、漂白剤のご使用をお控えください。 嫌な臭いが着いてしまった場合には、10分ほど煮沸してみてください。 ただし、臭いが落ちないこともあります。 |
ご注意 |
こちらの製品は手作業で製造しているため、サイズ・形・色合いが多少異なる場合がございます。 予めご了承ください。 |
大堀相馬焼の苦難もともと福島県を中心に縁起物として買われていた大堀相馬焼ですが、2011年の震災の際、窯が震災の被害にあっただけではなく、陶器の命ともいうべき釉薬の原料を採っていた場所が原子力発電所の事故により立ち入りが禁止されてしまい、300年という相馬焼の歴史が終わるかもしれないところでした。
その後、福島県ハイテクプラザにより、震災以前に使っていたものと同様の発色をする釉薬が開発され、ひとまずは生産を再開することができました。
しかし、原材料とは別に大堀相馬焼の少し変わった生産体制も問題になりました。
大堀相馬焼では粘土から器を成型する“ろくろ師”と整形した器を焼き上げる“窯元”で分業されており、ろくろ師が各窯元を回る形で生産していました。そのため、「大堀相馬焼といえば青ひび模様の二重焼きで馬が描かれているもの」という他の焼き物より具体的な特徴を持っており、窯自体もろくろ師が回りやすいよう一地域に集中して展開していました。
しかし、震災後の避難により各窯は分散し、いくつかは閉業。相馬焼全体での生産力は大きく現象してしまいます。
その苦境を跳ね返すため、各窯元は粘土から器を整形する過程の一部を担当するなどろくろ師の負担を増やさない形での生産体制を作り上げていきました。
その過程で各窯でオリジナルの商品も多く生まれ"新しい大堀相馬焼"ともいえる姿になりました。
大堀相馬焼の二重焼き最近では珍しくない二重構造の器ですが、この形が考案されたのは明治維新のころ。
廃藩置県により、藩主からの保護がなくなってしまったため他の地域の焼き物と競争しなければいけなくなったことによって生まれた特徴だといわれています。まだホスピタリティという言葉もない時代に、既に使う人目線での商品開発をしていたことは驚きです。
※全ての大堀相馬焼の製品が二重焼ではありません。
当店では、商品名に「二重」の記載があるものが二重焼商品です。
必ず左向きの走り駒“駆け駒”や“走り馬”、もしくはストレートに“左馬”と呼ばれることもある縁起のいい馬の絵ですが、実は焼き上げる窯元によって馬の絵はデザインが異なるのです。物産展や福島へのご旅行の際はそれぞれの違いを違いを楽しむのも面白いかもしれません。
各窯でろくろを回している根本清巳さん大堀相馬焼 松永窯代表の松永和夫さん他の大堀相馬焼の窯元はこちら