忠臣蔵(こどものための聴く絵本) / 菊池 寛 (オーディオブックCD) 9784775985144-PAN

こどものための聴く絵本シリーズ。

主君の受けた仕打ちに抗い、仇討ちを果たす忠義と意地の物語、自己犠牲をいとわずに目的を果たす男たちの信念を描いた物語……
「忠臣蔵」という作品には、様々な観点があります。
確実に言えるのはこの作品が長い歴史の中で愛され続けてきた物語であり、今もなお、派生した作品が生まれ続ける魅力を持っているということです。
この作品の題材になった赤穂事件は、江戸時代中期の元禄14年3月14日、江戸城殿中の松之大廊下で赤穂藩藩主・浅野長矩(内匠頭)が高家肝煎・吉良義央(上野介)に刃傷に及んだことに端を発します。この一件で加害者とされた浅野は即日切腹となり、被害者とされた吉良はお咎めなしとなりました。その結果を不服とする赤穂藩国家老・大石良雄(内蔵助)をはじめとする赤穂浪士47名、いわゆる「赤穂四十七士」は、紆余曲折のすえ元禄15年12月14日未明に吉良邸への討ち入りに及び、見事仇討ちを果たしました。四十七士は吉良邸から引き揚げて、吉良の首を浅野内匠頭の墓前に供えると、幕府の指示に従って全員切腹した……この史実を元に浄瑠璃・歌舞伎で作品が創られていき、その集大成とも呼ばれる「仮名手本忠臣蔵」は、客が不入りでもこの演目が出れば当たるというほどの人気だったのです。
今回のオーディオブックでは、文豪・菊池寛が再編した原稿がベースになっております。お子様にも理解しやすい文体の中で、劇作にも通じた彼の細やかな心理描写が「忠臣蔵」の世界に引き込んでくれることでしょう。

[あらすじ]
元禄14年の三月のこと。 江戸城にあった松の廊下で、赤穂藩主浅野内匠頭が江戸幕府の家臣、吉良上野介を刃で切り付け、重症を負わせた。調査の結果、加害者の浅野内匠頭が切腹となった一方で、吉良上野介に対して処分が下されなかった。当時は、事件の加害者と被害者は共に処分がある「喧嘩両成敗」という決まりがあり、本来であれば吉良側にも処分が下るはずだったが、処分が下ったのは浅野側のみであった。浅野内匠頭は即日切腹となっただけではなく、治めていた藩はお取り潰し、藩士は失業し浪人となった。
その結果を不服とする赤穂藩の家老・大石内蔵助をはじめとする赤穂浪士47名は、藩主の無念を晴らすべく赤穂藩お取り潰しの撤回運動を行うが叶わず、赤穂浪士たちは主君の仇討ちのため、吉良上野介を討ち取ることを決めた……

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<仕様>
オーディオブックCD

■品番:9784775985144
■JAN:9784775985144
■発売日:2017.12.16
出版社 : でじじ発行/パンローリング発売
言語 : 日本語



登録日:2021-01-28