小川未明童話全集 6 / 小川 未明(おがわ みめい) (10枚組オーディオブックCD) 9784775984246-PAN
児童文学の父であり、日本のアンデルセンと呼ばれる小川未明の童話「ねずみの冒険」、「電信柱と妙な男」ほか全61話を朗読で収録しています。
小川未明と聞いてピントくる人は少ないのではないでしょうか?
小川未明は数多くの作品を残していることから、「日本のアンデルセン」、日本児童文学の父」と称されています。生まれは1882年(明治15年)、新潟県高田(現上越市)。坪内逍遙などから学び、後に逍遥から「未明」の号を授かります。1961年(昭和36年)、享79歳で没。没後は上越市により新人発掘のコンクール、小川未明文学賞が創設されています。
小川未明の作品は明治~昭和にかけての当時の日本の生活、子ども達の暮らしなどが物語を通して感じることができ、日本の歩みを子どもたちに教えることができます。
そして、小川未明の作品の中には戦時中の背景が描かれているものあります。 今、語り継がれることの少ない戦時中の経験を物語でわかりやすく子どもたちに 伝えられます。物語の中には社会批判、人間の悪しき心が垣間見られ、善悪の判断がつかない子供たちへの正しい道筋となる作品もあります。美しい文章で語ら…
児童文学の父であり、日本のアンデルセンと呼ばれる小川未明の童話「ねずみの冒険」、「電信柱と妙な男」ほか全61話を朗読で収録しています。
小川未明と聞いてピントくる人は少ないのではないでしょうか? 小川未明は数多くの作品を残していることから、「日本のアンデルセン」、日本児童文学の父」と称されています。生まれは1882年(明治15年)、新潟県高田(現上越市)。坪内逍遙などから学び、後に逍遥から「未明」の号を授かります。1961年(昭和36年)、享79歳で没。没後は上越市により新人発掘のコンクール、小川未明文学賞が創設されています。
小川未明の作品は明治~昭和にかけての当時の日本の生活、子ども達の暮らしなどが物語を通して感じることができ、日本の歩みを子どもたちに教えることができます。 そして、小川未明の作品の中には戦時中の背景が描かれているものあります。 今、語り継がれることの少ない戦時中の経験を物語でわかりやすく子どもたちに 伝えられます。物語の中には社会批判、人間の悪しき心が垣間見られ、善悪の判断がつかない子供たちへの正しい道筋となる作品もあります。美しい文章で語られる未明の世界をご堪能下さい。
「電信柱と妙な男」 ある町に妙な男が住んでいました。友人が誘いにきても、病気だとか用事があるといいへやの中に閉じこもり、夜になると独りぶらぶら外を歩くのが好きでありました。いつものように寝静まった町の往来を歩いていると、背の高い大男がの そりのそりと歩いてきました。妙な男がおまえはだれかと聞くと、背の高い男は電信柱だと答え、昼間は人通りがあるので自分みたいな大きなものは歩けないので、いつも今頃に散歩すると決めていると言いました。すると、今度は電信柱が 妙な男になぜいまごろ歩くのかと問いました。妙な男は世の中の人がみんなきらいだから顔をあわせたくないので、今時分歩くのだと答えました。電信柱はそれはおもしろい、これからは友達になろうと申し出たので、妙な男は承諾しまし た。身長差がありすぎて話しづらかったため、電信柱が妙な男を屋根の上にのせ、二人は夜の中を散歩しました。すると、雲間から月が出てお互いの顔がはっきりとわかりました。妙な男は電信柱の顔が真っ青で傷があることがわかりまし た。どうしたのかと聞くと、電信柱は時々恐ろしい電気が通ると真っ青になり、傷口は針金でつつかれた跡だといいました。それを聞いた妙な男は「危険だ、お前さんには触れない」と急に逃げようとしたが、高い屋根から降りられませでし た。そうるすうちに夜が明けてきましたが、妙な男は一向に屋根から降りられません。電信柱も帰る時間を遅れてしまい、やむおえずとんでもないところに突っ立て、なに知らぬ顔でいました。妙な男は電信柱に降ろしてくれと拝みながら頼むが、電信柱は声も出さず、身動きあ一つしません。通る人々はそれを見てみんな笑って・・・。
「金銀小判」 独り者の幸作は、寂しく暮らしていました。正月の夜、幸作がこたつに入り寝入っていると、お宝船や餅玉の木に結びつけるせんべいの小判を売る子供の声が聞こえました。だれも買ってくれないのをかわいそうに思った幸作は、小判の一 包を買ってやりました。その晩、買った小判が本当の金銀小判で自分が大金持ちになった夢を見て、驚きと喜びから目をさましましたが、すべて夢だとわかりがっかりしました。それでも諦めきれず、昨日買った小判を取り出してみます と、持ち上げられないくらいの重みがありました。不思議に思い包の中を確認すると、本当の金銀小判でありました。幸作は欲が出てきて、もう一包買えば村中で一番の金持ちになったのにと思いました。幸作は子供をやっとの思いで探し出 し、小判を全て買い取りました。彼は勇んで家に帰り、昨夜買った金銀小判を取り出してみると・・・・・。
<仕様> オーディオブックCD
■品番:9784775984246 ■JAN:9784775984246 ■発売元:でじじ発行/パンローリング発売 ■発売日:2017.02.11 |
<収録内容>
DISC1
電信柱と妙な男
ちょうと三つの石
花かごとたいこ
つづれさせ
少年とねこの子
いんことしじゅうから
うさぎと二人のおじいさん
DISC2
馬を殺したからす
金銀小判
青空の下の少女
酒屋のワン公
引かれていく牛
犬車がゆく
DISC3
火を点ず
仲よしがけんかした話
天女とお化け
真心のとどいた話
海が呼んだ話
白壁のうち
DISC4
草を分けて
子供が寝てから
島の暮れ方の話
託児所のある村
秋のお約束
赤い船とつばめ
石段に鉄管
DISC5
たましいは生きている
珍しい酒もり
おかめどんぐり
もずとすぎの木
道の上で見た話
かざぐるま
DISC6
小さい兄弟
遠方の母
おばあさんと黒ねこ
金魚売り
きつねをおがんだ人たち
僕の通るみち
DISC7
寒くなる前の話
三つのお人形
歩いてゆけるぞ
笑わなかった少年
ねずみの冒険
少女がこなかったら
DISC8
黒い人と赤いそり
からすとかがし
朝と町の少年
なまずとあざみの話
助け合った鳥たち
犬と古洋傘
DISC9
だまされた娘とちょうの話
雪とみかん
お母さんの御乳
海のおばあさん
般若の面
船の破片に残る話
ペスときょうだい
DISC10
宿題
春になる前夜
小さな年ちゃん
さかずきの輪廻
登録日:2022-06-01