北海道開拓期に海外から導入され、やがて、北海道各地で野生化した西洋わさびは、その後「山わさび」(野わさびと呼ぶ地域もあります)と呼ばれるようになり、早春の味覚として北海道に定着しました。 根を掘り起し、水洗いしてすりおろすと、鼻から抜けるツーンとした、特有の辛味があり、これをご飯の上にのせ、醤油をたらす味わい方が、次第に好まれるようになりました。 | ![]() 土中に残った根から早春に芽吹きます |
![]() 夏には、白い小さな花を咲かせます(7月) | 山わさびは、水田のあぜ道や、水路の側溝に群生し、夏になると大きな葉が茂るため、農家の人々からは、厄介もの扱いされたこともありました。 しかし、自然環境の変化に弱く、水田の基盤整備が進むとともに自生地が減少し、今では、野生の山わさびを見かけることは、ほとんどなくなりました。 現在流通している山わさびは、ほぼすべてが栽培種となりました。 |
山わさびをすりおろす際は、包丁で皮をむき、できるだけ目の細かいおろしがねを使います。 空気に触れると、次第に辛味が薄れていきますので、すりおろした後は、固めてラップをかけておくとよいでしょう。 山わさびの辛味成分は、抗菌作用の強いイソチオシアネートという成分ですので、お刺身の薬味にも適しています。 | ![]() 目の細かいおろしがねを使います |
山わさびは、清潔な土壌環境で栽培したものをお届けしています。 秋に苗を植え付け、1年サイクルで収穫します。 山わさびは、土中に根が残ると、そこから新芽が出て葉が繁り、次の年には、また食べられるような太さに成長するのです。 | ![]() 清潔な土壌環境で栽培しました |