サクランボといえば、佐藤錦といわれるほどの、息の長いブランド品種です。 佐藤錦は、1912年(大正元年)山形県東根市の佐藤栄助氏が、ナポレオンと黄玉(どちらもアメリカから導入した品種)の交配実生を選抜育成した品種で、果重6〜7gの中玉サイズのサクランボです。 | ![]() 佐藤錦は息の長いブランド品種です |
![]() ひとつひとつ大切に撰果していきます | 果肉が硬く締まって緻密で、糖度は約18度、酸味が少ない品種です。 品種改良にあたっての親品種としても活用され、紅秀峰などの人気品種が生まれました。 北海道での収穫時期は7月上旬から中旬にかけてで、収穫したさくらんぼは、主に北海道内各地へ出荷します。 |
北海道旭川市の神居(カムイ)西丘は、石狩川をのぞむ高台にあります。 この地で、祖父の代から受け継いできた果樹園を営む山中泰典さん親子は、約35年間にわたって、化学肥料を使わずに、堆肥で有機質豊かな土づくりを行い、農薬もできるだけ減らして、サクランボとリンゴを作り続けています。 「自分が納得できるものだけを出荷したい。」という強い信念が、このサクランボを育てました。 | ![]() 化学肥料を一切使わずに育てます |
![]() 35年経って、ようやく果樹栽培に適した土に | 減農薬栽培など、環境に配慮した農園が、北海道から認定される「エコファーマー」にも認定され、より環境にやさしく、安全で安心な果物の生産に努めています。 「35年経って、ようやく果樹栽培に適した土になってきました。」と謙虚に語る、山中さんのサクランボは、長い年月をかけて育て上げた、北の匠のサクランボです。 |