![]() まろやかで、味わい深い甘口の糠ニシン | 日本海ニシン漁で栄えた港町、留萌(るもい)では、水揚げしたニシンを、米糠と塩を加えて樽に漬け込んで保存食にしていました。 春に漬け込んだ糠ニシンを、一年中食べていたため、保存がきくように塩分は強めで、糠ニシンといえば、「塩辛いもの」とのイメージが定着しました。 |
冷凍技術が普及した現在でも、この伝統食は受け継がれ、しっかりと塩になじませたものを「本漬け」といい、塩分を抑えたものを「甘口糠ニシン」と呼びます。 保存食として利用された本漬けは、重石をかけて水分を抜くため、身が引き締まり、塩辛いのが特徴ですが、甘口の糠ニシンは、身がやわらかく、お酒の肴にもピッタリの味わいです。 | ![]() お酒の肴にもピッタリの味わいです |
![]() 米糠を洗い流してから焼き上げてください | 熟成したニシンに、米糠の旨味がしみこんで、とてもまろやかな味わいを作り出します。 米糠の旨味に加えて、ニシンのタンパク質が、旨味成分のアミノ酸に変わるためといわれています。 調理の際は、米糠を洗い流してから焼き上げてください。 ニシンの脂がジュージューとしたたる、伝承の鰊番屋の味を炉端焼きで味わってください。 |